フランス推理作家が主人公のサスペンス小説
2006-02-28
「Lettre à mes tueurs」
著者 : René Frégni
出版社 : Folio (Gallimard)
ISBNコード : 2070305538
表装 : ペーパーバック(2x11x18)241頁
| 本の内容 | ☆☆ | 12/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
茹るような暑さの夏のマルセイユが舞台。
インスピレーションが浮かばずに、白紙の用紙の前で、頭を抱えている主人公の作家のアパートへ、幼馴染のCharlieが飛び込んでくる。
長い間、会ったことのなかったCharlieは、犯罪に手を染め、その世界では、かなり、名を上げているとの噂だった。
傷を負ったCharlieは、主人公に、デジタルカセットを渡すと、主人公のアドヴァイスに従い、バルコニーから、屋根伝いに逃げることに成功する。
Charlieから預かったデジタルカセットをベランダの植木鉢に隠した主人公は、Charlieの後を追ってきた警察官らにドアを開ける。
Charlieとの関係に疑いを抱い主人公は、警察署まで、連れて行かれ、尋問を受ける。
警察署から帰ってきた、主人公は、アパートがめちゃくちゃに荒らされており、植木鉢の中に隠したはずのカセットが消えているのに気づく。そして、アパートに隠れていた、凶暴な殺し屋に
「Charlieから預かった物をよこせ」
と脅かされる。やっとのことで、殺し屋から逃げることに成功した、主人公は、Charlieから、緊急の場合のみに連絡、と教えられた電話番号を回す。
まっとうな人生を歩んでいたのだけど、ひょんなことから殺し屋に命を狙われる羽目になった作家が主人公のサスペンス小説。
スピーディーに話しが進むので、読みやすかったです。
平凡な一人の男が、殺し屋に追いかけられて、あちこち、逃げ回ったり、幼馴染の脱走に手を貸したりと、どんどん危ない橋を渡って行く毎に、危険に身をさらすのに楽しみを覚えて行く様子が語られています。
本のカバーにある著者紹介によると、Frégni氏は、実際に刑務所で、文章講座を担当しているとの事、そんなわけで、この作品に出てくる刑務所の描写には、なかなかリアリティーがあります。
ラストで、作品中に出て来た謎が全て明かされるのではないかと、期待していたのですが、分からない事が残ったまま、終わってしまうので、読後に少々フラストレーションが残りますが、それなりに楽しめた作品でした。
もしかしたら、Frégniさんは、続編を書くつもりで、こんなラストにしたのかもしれませんね?
その後、主人公がどうなるのか、気になって仕方がない作品でした。
頭を使わない、軽いものを読みたいときにお勧めの作品です。
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