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多読と初心者のフランス語学習法についての個人的考察

2009.06.18 Thu

フランス語の本を紹介するブログをやっている事から、よく、多読についての質問を受ける事があるので、今回は、この問いに対して、僭越ながら、私なりの意見をまとめてみたいと思います。

はじめに

まず、外国語で読書をする場合、母国語での読書より、早いスピードで読むようになるのは、至難の技だと思います。 私に関して言えば、ここ3年、重点的にフランス語の本を読むようになり、読書速度も多少上がりましたが、読書のスピードは、日本語で読むスピードより、著しく劣ります。

それから、多読は、ある程度外国語の基礎をマスターした人が、辞書では掴みきれない、単語、フレーズの微妙なニュアンスや、言葉のリズムを掴んだり、語彙を増やしたりして、より流暢な外国語を習得するためには、大きな手助けになりますが、初心者が効率的に外国語の基礎を習得するための手段としては、あまり向いていないと思います。


フランス語初心者のフランス語の本の読書法

だからといって、フランス語の初心者が、フランス語の本を読んでも、全くためにならないわけではありません。 むやみやたらに、沢山読む事はお勧め出来ませんが、フランス語の本を読むのは、フランス語をマスターする上で、欠かすことの出来ないポイントです。

今になって思い起こせば、私のフランス語勉強法で、一番役に立ったなぁ・・・と思うのは、文章の暗記です。
単語だけを暗記するのは、私はお勧めしませんが、文章を暗記するのは、遠回りに見えて、外国語をマスターする一番の近道だと、私は思います。

だけど、教科書の文章は、おもしろくないし、そんなの暗記できるくらいなら、語学習得に悩むことないじゃない、なんて思われたあなた、

そんな時に、フランス語の本が役に立つのです。

このブログを読んで下さった皆様だけに、怠慢で、子供の頃から暗記が大嫌な私が、どうして、フランス語の文章を暗記する気になったのかをお教えしますね。

まず、自分の興味のあるテーマを扱ったフランス語の本、(もしくは、雑誌、新聞やネットの記事)を選びます。

小説が好きな人は短編小説を、スポーツが好きな人は、スポーツ選手のインタヴューやスポーツニュースを、漫画が好きな人はBD(日本語の漫画の仏語訳は、あまりお勧め出来ません)など、適当な長さの記事、作品を選びます。 初めは、なるべく短めの記事や作品がお勧めです。

そして、辞書を使い、選んだ作品や記事を、ゆっくりと、完全に理解できるよう読解します。 それから、その中で、『自分の意見や思いを伝えるのに、使えそうと思われる文章』、又は、『心の琴線に触れる文章』を、ピックアップして、暗記するのです。 これなら、教科書より、ずうっと覚えやすいし、覚えたら忘れにくいです。 又、覚えた表現を使って、文章を書いてみたりするのも、表現を記憶に定着させる助けになります。 

よく、単語帳を作って単語だけ覚えている人を見かけますが、私は、単語を覚えるより、文章にして覚えたほうが、ずっと効果的だと思いますね。

例えば、『La neige est tombée toute la nuit.』と覚えるだけで、
『雪=neige(女性名詞), 落ちる=tomber, 夜=nuit(女性名詞)』 『tomber の複合過去では、醇Streを取る』
『女性名詞が主語なので、過去分詞の一致により『tomber』は、『e』が余計に付く』
という、情報を一度に覚える事が出来ます。 
上の例文は、ある小説に、実際に出てくる文なのですが、この文が出てくるシチュエーションを思い浮かべながら暗記する事により、より覚えやすくなり、忘れにくくなります。

文法アレルギーの私は、この方法で、フランス語を学び、今日に至りました。

自分がお気に入りの作品や、記事が見つかったら、それを何度も繰り返して音読したりするのも、お勧めです。

それから、学習する作品又は記事を選ぶ上で、注意したいのは、『フランス語が原語』の物を選ぶ事です。 
日本語(又は英語)の作品又は記事のフランス語訳を、テキストとして、学習している方を見かける事がありますが、これは、翻訳のテクニックを学ぶ上では、有効な手段ですが、初心者が『フランス語の貯蓄』を増やす手段としては、お勧めできません。 外国語を訳した文章ばかり読んでいると、大切なフランス語独特の言い回しや表現に接するチャンスを逃がしてしまう事になります。

又、俗語や、くだけた言い回しの入っている文を暗記用の文として選ぶのは、避けた方が無難だと思います。 この手の言い回しは、TPOを間違えると、誤解を招く元になりかねないので、使用には細心の注意が必要です。

こうして、自分の中の『フランス語の貯蓄』が、ある程度溜まったなぁ、と思ったら、次のステップに入ります。

多読の一歩目

まず、一つの章の長さが短い本を選びます。
そして、初めは辞書を使わずに、ゆっくりと読んでみます。 もし、一つの文章に、二つ以上の知らない単語がある文が、1ページに2つ以上あるようだったら、その本は、多読には向きません。
上に書いたように、ゆっくり時間をかけて読解して、お気に入りの文を暗記するための、熟読用の本として、使用しましょう。

もし、知らない単語が多少出てきても、意味を調べなくても、なんとか文章の意味が理解できたら、わからない単語に印をつけて、そのまま、章の終わりまで読み進めます。
章の内容はつかめましたか?
もし、はっきりしないところがあった場合には、どの文章がネックなのを突き止め、印をつけた単語の意味を調べ、もう一度読み直してみます。

こうして、読んでゆくと、自然とボキャブラリーが増えてゆくので、だんだん、調べなければならない単語が減ってゆきます。 時には、以前に調べた単語をもう一度調べなければならない、なんていう事がありますが、気にする必要はありません、自然に思い出す事が出来るようになるまで、何度も辞書を引けばいいだけなのですから・・・(私も、何度同じ単語を調べたことか・・・)

この作業中に、素敵な言い回しや、覚えておきたい単語が見つかったら、もちろん、チェックして、文ごと暗記。

こうした、練習を繰り返してゆけば、自然と辞書を使わなくても、フランス語の本を読むことが出来るようになり、それから、本格的な多読へと進む事が出来るようになります。

一番大事なのは、読書は楽しみながらするものなので、自分が興味のあるテーマを扱ったもの、面白いと思える本を選ぶ事だと思います。
私も、いくら評判が良くても、気乗りのしない本は、なかなか進みませんね。

それから、子供用の本、又はBD(フランス漫画)だと軽く見て手に取ってみたら、巷にころがっている推理小説より、ずっとシンドイ!
なんて本もあるので、児童書とバンド・デシネには注意が必要です。 もし、そういう読み心地の悪い本に当たってしまったら、気を落とさずに、次の本にトライしましょう!

以上は、あくまで私の経験を元にした個人的な見解なので、もちろん、この学習方法が最良、とは限りません。 人によって最良の勉強方は異なるので、自分に合った方法を見つけるのが一番だと、私は思いますね。
ただ、語学は、一部の語学的素質のある人以外は、努力なしでは身に着ける事は出来ないので、ある程度覚悟を決めてからかかる事が必要だと、私は思います。 

テーマ:フランス語 - ジャンル:学問・文化・芸術

タグ:フランス語 多読

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