06年アングレム国際漫画フェスティヴァルで2つの賞を受賞した漫画家による、超感動のフランス漫画
2006-02-17
Coup de coeur
「Le Constat」
著者 : Etienne DAVODEAU
出版社 : Dargaud
ISBNコード : 2205056247
表装 : ハードカバー(32x1x25)104頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 18/20 |
| フランス語難易度 | #♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪ | .まあまあ |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
恋人と外国で優雅な暮らしを送ることを夢見て、やばい橋を渡ってしまったVincent。
国鉄のストライキのため、Vincentの車に便乗して目的地に行こうとする、年老いてるけれど、やけに機転が利きすぎる謎に満ちた男Abel。
トラック野郎や、路脇のレストランのオーナーの間では、顔が良くきく、高速道路を彷徨いながら暮らしている女性Rose。
この3人が繰り広げる、サスペンス、ロードームービィーのような漫画。
AbelとRoseの助けを借りて、なんとか、生きのびようとするVincent。
彼の、決死の逃避行の様子が、Abelの暗い過去を交えて、スピーディーに語られます。
この作品は、以前紹介した 「Chute de vélo」と同じ著者による作品ですが、「Chute de vélo」に比べると、漫画化の仕方が、いささかフランス漫画的。
ト書きが多くて、読むところがちょっと多めだったり、コマワリの仕方が日本の漫画と少々異なる所があるので、私には、ちょっと読みづらいところもありました。
だけど、ストーリーがすごくいい!
漫画にしておくには、ホントもったいないような、とても鋭い視点で書かれた、人間を描いたサスペンスです。
本作を読み終わった後は、名作映画を劇場で見おえた時のような感動を覚えました。
全体のストーリーもいいけれど、特にラストの1ページが、見事!
胸をびんびん打たれ、感動の涙が止まりませんでした。
今まで読んだ、Etienne Davodeauの作品中で、私が、一番気に入った作品です。
何度読んでも、最後のページでは、涙腺がゆるんでしまいます。
ホント、フランス漫画も捨てたモンじゃない、と、しみじみ思いました。
是非、日本語に訳して、日本にも紹介してもらいたい作品です。
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