Hubert Mingarelli の最新作
2005-10-03
Coup de coeur
「Le voyage d'Eladio」
著者 : Hubert Mingarelli
出版社 : Seuil
ISBNコード : 2020663848
表装 : ソフトカバー(14x2x21)178頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しい |
| 読みごごち | ♪♪♪ | .すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
「終わりの雪」の邦訳が、日本でかなに好評の様な、Hubert Mingarelli の最新作です。
私は、この作品を初めに、それから、「Quatre soldats」を読んでから「終わりの雪」を読みました。
私は、「終わりの雪」は、あまり好きになれなかったので、この逆の順番で読まなくて本当に良かったと思いました。
もし、一番初めに「終わりの雪」を読んでいたら、きっと他の2冊を手にすることはなかったと思います。
全文で、170ページ程度の小品。
超読みやすいので、ゆっくり読んでもわずか、2時間足らずで読み終えてしまいました。
舞台は中央アメリカ。逃走中のゲリアのグループが主人公のEladioの主人のの家に入り、ブーツを濡盗む所から始まります。
主人のブーツを、取り返すため、Eladioは、ゲリアの後を追い、山へ向かいます。
この話は、最後から終わりまで、Eladio のモノローグのみ。
理不尽な主人公の行動に、不可解な気持ちを抱きながら読み進めていくうちに、Eladio が、普通の人に比べて、いくらか知恵が足りない事、彼がどうして、 主人のAlvaro Cruz に忠実なのかが、明らかになっていきます。
そして、最後に Eladio がたどり着いたのは・・・
平易な言葉で、とても読みやすい文章で Eladio のひたむきなやさしさと 現実の残酷さが、浮き彫りにされた詩的な作品。
指でほんの少し触れたら、壊れてしまうな、ぴぃんと張った澄んだ水面の様に、言葉にしたら、壊れてしまう様な作品です。
易しいフランス語で書かれているので、フランス語初心者の方にもお勧めできるのではないかと、思います。
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