Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

Hubert Mingarelli の最新作

Coup de coeur

Eldo
   「Le voyage d'Eladio」
 著者 : Hubert Mingarelli
出版社 : Seuil
ISBNコード : 2020663848
表装 : ソフトカバー(14x2x21)178頁
 



 本の内容☆☆14/20
 フランス語難易度易しい
 読みごごち♪♪♪ .すらすら読めました

(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)



「終わりの雪」の邦訳が、日本でかなに好評の様な、Hubert Mingarelli の最新作です。

私は、この作品を初めに、それから、「Quatre soldats」を読んでから「終わりの雪」を読みました。
私は、「終わりの雪」は、あまり好きになれなかったので、この逆の順番で読まなくて本当に良かったと思いました。
もし、一番初めに「終わりの雪」を読んでいたら、きっと他の2冊を手にすることはなかったと思います。

全文で、170ページ程度の小品。
超読みやすいので、ゆっくり読んでもわずか、2時間足らずで読み終えてしまいました。

舞台は中央アメリカ。逃走中のゲリアのグループが主人公のEladioの主人のの家に入り、ブーツを濡盗む所から始まります。
主人のブーツを、取り返すため、Eladioは、ゲリアの後を追い、山へ向かいます。

この話は、最後から終わりまで、Eladio のモノローグのみ。

理不尽な主人公の行動に、不可解な気持ちを抱きながら読み進めていくうちに、Eladio が、普通の人に比べて、いくらか知恵が足りない事、彼がどうして、 主人のAlvaro Cruz に忠実なのかが、明らかになっていきます。

そして、最後に Eladio がたどり着いたのは・・・

平易な言葉で、とても読みやすい文章で Eladio のひたむきなやさしさと 現実の残酷さが、浮き彫りにされた詩的な作品。

指でほんの少し触れたら、壊れてしまうな、ぴぃんと張った澄んだ水面の様に、言葉にしたら、壊れてしまう様な作品です。

易しいフランス語で書かれているので、フランス語初心者の方にもお勧めできるのではないかと、思います。


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