力強く、かつ繊細なタッチのフランス漫画
2006-02-01
「Le tour de valse」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
第二次世界大戦を挟んだ、旧ソ連連邦が舞台。
父親の激しい反対を押し切って、ヒロインのKalioutchkaは、左官工のVictor と、結婚します。KalioutchkaとVictor は、二人の子供に恵まれ、幸せな時をすごしていましたが、やがて、第二次世界大戦が始まり、Victorは、徴兵され、戦場に赴きます。
戦争が終わり、無事に、 Kalioutchkaの元へ帰った着た、Victorですが、仕事場で、同僚と喧嘩をになったことがきっかけで、Victorは、警察に捕らえられ、シベリアへ送られます。
10年の間、Kalioutchkaは、つらい肉体労働をしながら、子供たちと一緒にVictorを待ち続けます。スターリンが死に、Victorと同じように、捕らえられた、隣人が釈放されたのに、Victorが、帰ってこないことを不審に思ったKalioutchkaは、自ら、Victorを探すため、旅に出ます。
旧ソビエト連邦に住む、普通の女性の半生を語った漫画。
多くの無実の人が反政府の汚名を着せられ、シベリアに送られ、非人間的な生活を強いられた事は、あちらこちらで読んだ事がありました。そのたびに、ここまで、人間が残酷になれるのかと思ったほどのあまりに酷い、待遇に、驚愕しました。
だから、この漫画を読む前、その手の残酷ものだったらいやだなぁと、少々、躊躇しましたが、読み進んでゆくうちに、それが杞憂に過ぎないことがわかり、ほっとしました。
この作品では、Victorが暮らしたシベリア収容所の生活も一部語られますが、主に、ヒロインのKalioutchkaに焦点を当て、彼女が、Victorと再会することを希望に、どうやって苦労しての2人子供を育て上げたのか、学歴も、お金もコネもない、普通の女性が、自分の気力のみで、夫を探し出す様子が、感動的に語られています。
ソフィア・ローレンが主演した、往年の名作映画「ひまわり」を、ほんの少しだけ、感じさせるストーリー。
体制の理不尽な制度により、踏みにじられた個人の幸せ、それを決してあきらめず、全身全霊をかけて、取り戻そうとする、名もない一市民のお話しです。
版画を思わせる、輪郭の太い絵。 とても、力強く、美しい絵が ストーリを引き立て、力を与えています。
普通の漫画とは、一線を画している、アートっぽい絵です。
イラストの勉強をしている方には、参考になるような絵じゃないかしら?と思いました。
Denis Lapière原作の作品に関する記事
Ruben Pellejero作画の作品に関する記事
ストーリー : Lapière
作画 : Pellejero
出版社 : Dupuis
ISBNコード : 2800135425
表装 : ハードカバー(22x1x32)48頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | #♯ | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪ | .まあまあ |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
第二次世界大戦を挟んだ、旧ソ連連邦が舞台。
父親の激しい反対を押し切って、ヒロインのKalioutchkaは、左官工のVictor と、結婚します。KalioutchkaとVictor は、二人の子供に恵まれ、幸せな時をすごしていましたが、やがて、第二次世界大戦が始まり、Victorは、徴兵され、戦場に赴きます。
戦争が終わり、無事に、 Kalioutchkaの元へ帰った着た、Victorですが、仕事場で、同僚と喧嘩をになったことがきっかけで、Victorは、警察に捕らえられ、シベリアへ送られます。
10年の間、Kalioutchkaは、つらい肉体労働をしながら、子供たちと一緒にVictorを待ち続けます。スターリンが死に、Victorと同じように、捕らえられた、隣人が釈放されたのに、Victorが、帰ってこないことを不審に思ったKalioutchkaは、自ら、Victorを探すため、旅に出ます。
旧ソビエト連邦に住む、普通の女性の半生を語った漫画。
多くの無実の人が反政府の汚名を着せられ、シベリアに送られ、非人間的な生活を強いられた事は、あちらこちらで読んだ事がありました。そのたびに、ここまで、人間が残酷になれるのかと思ったほどのあまりに酷い、待遇に、驚愕しました。
だから、この漫画を読む前、その手の残酷ものだったらいやだなぁと、少々、躊躇しましたが、読み進んでゆくうちに、それが杞憂に過ぎないことがわかり、ほっとしました。
この作品では、Victorが暮らしたシベリア収容所の生活も一部語られますが、主に、ヒロインのKalioutchkaに焦点を当て、彼女が、Victorと再会することを希望に、どうやって苦労しての2人子供を育て上げたのか、学歴も、お金もコネもない、普通の女性が、自分の気力のみで、夫を探し出す様子が、感動的に語られています。
ソフィア・ローレンが主演した、往年の名作映画「ひまわり」を、ほんの少しだけ、感じさせるストーリー。
体制の理不尽な制度により、踏みにじられた個人の幸せ、それを決してあきらめず、全身全霊をかけて、取り戻そうとする、名もない一市民のお話しです。
版画を思わせる、輪郭の太い絵。 とても、力強く、美しい絵が ストーリを引き立て、力を与えています。
普通の漫画とは、一線を画している、アートっぽい絵です。
イラストの勉強をしている方には、参考になるような絵じゃないかしら?と思いました。
Denis Lapière原作の作品に関する記事
- 「La Saison des anguilles」

- 「Le tour de valse」

- 「Le Bar du vieux Français, Edition intégrale」

- 「Luka, tome 1 : C'est toujours une histoire de femme 」

- 「Luka, tome 2 : La peur est la couleur de la mort 」

- 「luna alamaden」

- 「Un peu de fumée bleue...」
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