妖精の世界へ紛れ込んでしまった現実主義な女子大生の冒険を描いた「Le grand mort」シリーズ第1巻
2008-07-16
「Le grand mort, tome 1: Larmes d'abeille」
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
パリの大学生Paulineは、経済学の修士試験の準備に専念するため、ブルターニュ地方の田舎にやって来た。 夜汽車から小さな田舎の駅に降り立ったPaulineは、友達が駅前に用意してくれた車に乗り、地図にある田舎の家に車を向けようとしたところ、車のエンジンがかからないのに気がつく。
Paulineは、駅前に居合わせた、若い男の助けで、なんとか、おんぼろ車のエンジンをかける事に成功する。 男は、Paulineの行く先を尋ね、自分も同じ方向に帰るところなのだが、自転車が故障してしまったので困っていたところだ、と打ち明ける。
Paulineは、このErwanという男を彼の家まで送り届け、友人が貸してくれた家に向け、出発しようとしたが、ガス欠で、車は動かない。
夜は冷え込むので、もし良かったら、僕の家に来ないかというErwanの申し出を一度はすげなく断ったPaulineであったが、あまりの寒さに耐えかね、Erwanの家の扉を叩く。
そして、次の日の朝、Erwanに連れられ、彼の友人Maitre Cristo の家へ赴いたPaulineは、そこで、信じられない体験をする。
気が強くて、現実主義の女子大生が、夢見がちのフリーターのErwan偶然出会った事から、意図せずに、灰色の肌を持つ妖精が住む、パラレルワールドにワープしてしまった様子を描いた「Le grand mort」シリーズの第1巻。
グラフィックがなかなか素敵。
アクがなくて、感情豊かな人物の描き方も悪くないのですが、特に私の目を引いたのは、風景の描き方です。
この漫画の大部分は、ブルターニュ地方の青々とした草原を背景として展開するのですが、描き方が難しい、あまり絵になりにくい平々凡々の、草ぼうぼうの田舎の風景や、簡素なぼろ家の内部などが、情緒タップリに描かれています。
これは、作画担当のVincent Maillé さんの実力は勿論のこと、着色担当のLapierre さんの力量に負うところがおおいのではないかと、私は思いました。
そんな、とてもセンスの配色で彩られている作品です。
こんなセンスのいいグラフィックに加え、読み心地も文句なし。リズム感に溢れている、とても読みやすい漫画でした。
ストーリーの方は、まだ導入部分なので、なんとも言えませんが、平凡なファンタジー漫画とは一味違った作品になりそうな予感を感じさせます。
ストーリー : Régis Loisel et J-B Djian
作画 : Vincent Maillé
着色 : Lapierre
出版社 : Vents d'Ouest
ISBN-10 : 2749302684
ISBN-13 : 978-2749302683
表装 : ハードカバー(23x1x32)60頁
全体評価 :(4/5)
ストーリー :(3/5)
グラフィック :(4/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
パリの大学生Paulineは、経済学の修士試験の準備に専念するため、ブルターニュ地方の田舎にやって来た。 夜汽車から小さな田舎の駅に降り立ったPaulineは、友達が駅前に用意してくれた車に乗り、地図にある田舎の家に車を向けようとしたところ、車のエンジンがかからないのに気がつく。
Paulineは、駅前に居合わせた、若い男の助けで、なんとか、おんぼろ車のエンジンをかける事に成功する。 男は、Paulineの行く先を尋ね、自分も同じ方向に帰るところなのだが、自転車が故障してしまったので困っていたところだ、と打ち明ける。
Paulineは、このErwanという男を彼の家まで送り届け、友人が貸してくれた家に向け、出発しようとしたが、ガス欠で、車は動かない。
夜は冷え込むので、もし良かったら、僕の家に来ないかというErwanの申し出を一度はすげなく断ったPaulineであったが、あまりの寒さに耐えかね、Erwanの家の扉を叩く。
そして、次の日の朝、Erwanに連れられ、彼の友人Maitre Cristo の家へ赴いたPaulineは、そこで、信じられない体験をする。
気が強くて、現実主義の女子大生が、夢見がちのフリーターのErwan偶然出会った事から、意図せずに、灰色の肌を持つ妖精が住む、パラレルワールドにワープしてしまった様子を描いた「Le grand mort」シリーズの第1巻。
グラフィックがなかなか素敵。
アクがなくて、感情豊かな人物の描き方も悪くないのですが、特に私の目を引いたのは、風景の描き方です。
この漫画の大部分は、ブルターニュ地方の青々とした草原を背景として展開するのですが、描き方が難しい、あまり絵になりにくい平々凡々の、草ぼうぼうの田舎の風景や、簡素なぼろ家の内部などが、情緒タップリに描かれています。
これは、作画担当のVincent Maillé さんの実力は勿論のこと、着色担当のLapierre さんの力量に負うところがおおいのではないかと、私は思いました。
そんな、とてもセンスの配色で彩られている作品です。
こんなセンスのいいグラフィックに加え、読み心地も文句なし。リズム感に溢れている、とても読みやすい漫画でした。
ストーリーの方は、まだ導入部分なので、なんとも言えませんが、平凡なファンタジー漫画とは一味違った作品になりそうな予感を感じさせます。





