フランスの古城に住むミステリアスな少女と、父親と移動映画館を営む少年の恋物語
2008-07-03
Coup de coeur
「Derrière l'écran 」
著者 : Pascal Garnier
出版社 : Bayard Presse
ISBN-10: 2747021181
ISBN-13: 978-2747021180
表装 : ソフトカバー(13x1x20) 145頁
作品評価 :(4/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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Jimmyの父親は、売れない俳優。 かつて、コマーシャルに何度か出た事はあるものの、まともな仕事にありつく事が出来ずに、スーパーの客寄せを主にやっていた。
ある日、Jimmyが近所のスーパー足を向けたとき、うさぎのぬいぐるみを着た父親が手錠をかけられて、パトカーに乗せられる現場を目撃してしまう。 Jimmyの父親は、友人達とスーパーの金庫をこじ開け、中の金を盗もうとした所を取り押さえれれてしまったのだった。
そして、逃げる事に成功した仲間に関して口をつぐんだ父親は、6年の禁固刑を受けてしまう。
その後、刑期を終え出所した父親を、Jimmyの母は食事に招待した。 刑務所で、映写技師としての資格を取った父親は、国から補助金を得ることに成功し、移動映画館を始めることにしたと、Jimmyに告げ、Jimmyに、彼の仕事を手伝わないかと、持ちかける。
鬱憤だらけの高校生活を送っていたJimmyは、父親の申し出に飛びつく。
中古のミニトラックにペンキを塗り、中古の機材と古いフィルムを持って、Jimmyと父親は、フランスのアルデッシュ地方の小さな村を中心に巡業した。
なんとか、生計を立てる見通しがついた矢先に、ミニトラックは、車のめったに通ることのない田舎道で、夜に故障してしまう。
飯の種の映写機器を積んだミニトラックを置き去りには出来ないと言う父親を独り残し、Jimmyは、懐中電灯一つを頼りに、近くの村へ助けを求めに行くことになる。
いくら歩いても人が住んでいる気配が見えず、心配になってきたJimmyは、遠くに見えた明かりを頼りに進んで行くうちに、映画に出て来るような古城にたどり着く。
門前に下がっている紐を引き、鐘を鳴らすと、明かりがついていた窓が開き、一人の少女が顔を出した。
すっかり私のお気に入りのフランスの作家の一人となったPascal Garnier氏が子供向けに書いた小説。
12歳以上の子供を対象としている作品なのですが、大人が読んでも、かなり楽しめる作品だと思いました。
現に、私は、この本を読み終わった時に、形容しがたい、胸のうずきを感じました。
幻想的な純愛物語。 作中人物達の機敏な心の動きが伝わってきて、切なくなってしまいました。
子供向けに書かれた作品なので、子供にもわかりやすいように伏線が敷かれているので、途中で、作品の行方が見えてしまうのだけど、それでも、私は、全く飽きる事なく、最後まで読み続ける事が出来ました
この手の使い古されたプロットの恋愛小説には、飽き飽きしている私ですら、虜になってしまったのは、やはり、著者の力量に負うところが多いと思いました。
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