Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

残酷な運命に玩ばれた天才画家の生涯を描いた感動のフランス漫画「L'écorché 」下巻

Coup de coeur

「L'écorché : Tome 2 」

表紙写真 ecorche 2
  ストーリー : F.Giroud & F.Germaine  
 作画 : Ruben Pellejero
出版社 : Dupuis
ISBN-10 : 280013934X
ISBN-13 : 978-2800139340
表装 : ハードカバー(24x1x32)70頁
 

全体評価 : (5/5)
ストーリー : (5/5)
グラフィック  : (5/5)
フランス語難易度 : (2/5)
読みごこち : (4/5)

* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら



パリの名士Abel Maravalの遺産の大部分を相続した、スペインに住む天才画家Tistan Paulinは、パリに帰って来た。

かつて、Tistan の画才を発見し、彼を援助した、画商のMathildeは、スペイン風邪のため、この世を去っていた。

遺族がいるに関わらず、どうして、Abel がTistan Paulinに遺産を遺贈したのかを不審に思う、Abel Maravalの娘婿であり、Mathildeの夫であったMaximeに、Tistan は、自分とAbel Maravalの関係を明かす。


上巻を読み終わった時に感じた興奮が2倍になった「L'écorché」下巻。

上巻での伏線が後になり、重要なキーとなってゆく、凝ったストーリー構成。
そのストーリーを、情感たっぷりのグラフィックに載せ、残酷な運命の手に翻弄されるTistan の切ない気持ちが、情感たっぷりに描ききった力作。

上巻と同様、素晴らしい、文句のつけどころのないグラフィック。
作中人物の心理を的確に表現するだけではなく、情緒たっぷりに描かれたパリの風景を堪能する事が出来ました。

「Un peu de fumée bleue...」の作画担当のRuben Pellejero氏と、「LE DECALOGUE 」シリーズのストーリー担当のFrank GIROUD氏が組んだ作品なので、これはかなりいける作品になるのでは・・・と、大いに期待して読んだのですが、その期待が裏切られる事はありませんでした。

重厚な小説に劣らない充実した読後感が得られた、久しぶりにめぐり合った、グラフィック、ストーリーともに完成度の高い、読み応えのあるフランス漫画でした。


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