Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

小学校以上の子供を対象としたフランスのエチケット読本


表紙写真 politesse
 「Je vais t'apprendre la politesse...」
 著者 : Jean-Louis Fournier
出版社 : LGF - Livre de Poche
ISBN-10: 2702488722
ISBN-13: 978-2702488720
表装 : ハードカバー(11x1x18) 182頁

作品評価  : (3/5)
フランス語難易度 : (2/5)
読みごこち : (5/5)

* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら



このブログで何度も紹介しているJean-Louis Fournier氏の手による、以前に紹介した「Grammaire française et impertinente」と同じスタイルで書かれた、ユーモアたっぷりの笑えるエチケット入門書です。

ざっと読んだところ、礼儀作法なんか糞くらい、と思っている子供(又は大きな子供)向けに書かれた本という印象を受けました。 小学校中級の子供なら、充分読みこなせるそんな容易なフランス語で、ユーモア(時にはブラックユーモア)を交えて、フランス社会で、常識ある人とみなされるために身に着けなければならない礼儀作法が説明されています。

『Merci』, 『S'il vous plaît』, 『Je vous en prie』, 『Pardon』などの使い方、挨拶の仕方から始まって、自分や他人、動物や物に対する思いやり、会話の仕方、家庭でのエチケット、テーブルマナー、手紙の書き方等々、日常生活してゆく上で、基本になるマナーが、この本では取り上げられています。

笑いながら、楽しく読める事を第一に考えられて書かれているので、フランスでの礼儀作法を完璧にマスターする為の実用書としては、ちょっと物足りない感じもしますが、手紙の書き方、テーブルマナーなどの項は、私には、かなりためになりました。

On demande pardon :

Quand on passe devant quelqu'un et qu'on lui cacher le soleil pendant un moment.
Quand on marche sur les pieds de quelqu'un.
Quand on bouscule quelqu'un.
Quand on tue quelqu'un par erreur...

Attention :

Le soldat qui tue un ennemi n'est pas obligé de demander pardon à la famille. En revanche, s'il l'a loupé, il doit demander pardon à son général.


次の場合に、『Pardon』と謝罪する

誰かの前を通り、その少しの間、日光を遮ってしまった時、
誰かの足を踏んだとき、
誰かにぶつかった時、
誰かを間違って殺してしまった時、

注意 

敵を殺した兵士は、家族に謝罪する必要はない。 しかし、もし的を外した場合には、将軍に謝罪せねばならない。



なんて、いうものやら、

手紙の書き方のところでは、

Lettre à un lapin

Mon lapin
(et non Mont Cher lapin, trop cérémonieux)

Je vien d'apprendre par le journal officiel que, cette année, l'ouverture de la chasse aurait lieu avec quinze jours d'avance. Je préfère te prévenir pour que tu puisses prendre tes dispositions.

Affectueusement à toi.


うさぎへの手紙

私のうさぎさん、
(私の可愛いウサギさんは、形式ばっているので使用しないこと)

政府公布により、今年は狩が2週間早く解禁になる事を知りました。
そちらで準備が出来るよう、お知らせする次第です。

敬具



なんていう、手紙の文例が載っていたりして、Jean-Louis Fournier節が、爆裂。

中には、あまり面白くないギャグも、かなりありますが、これだけ、おっちゃけたエチケット読本なら、どんな悪がきでも、最後まで、読みきる事が出来るのではないかと思いました。

でも、中には、

La véritable élégance ne doit pas se faire remarquer.

Ne jamais donner l'impression d'être "en dimanche", même le dimanche.


真のエレガントというは、気づかれてはならない。

おめかししても、決しておめかししているような印象を与えない事。


La politesse est le seul luxe qu'on puisse s'offrir quand on est fauché.

礼儀は、からっけつの時に自分に贈ることの出来る唯一の贅沢である。


なんていう、悪がきには、もったいない、と思われるような名言も出てきます。

笑いながら読んでいるうちに、自然と社会で暮してゆく上のマナーが頭に入ってくる本なので、フランス家庭へ滞在を予定されている方は、一度目を通してみるのも、いいかもしれないと思いました。

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