Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

老いた孤独なフランスの哲学教授のモノローグ


表紙写真 a la porte
   「A la porte 」
 著者 : Vincent Delecroix
出版社 : Gallimard
ISBN-10: 2070739066
ISBN-13: 978-2070739066
表装 : ソフトカバー(12x1x19)95頁
 


本の評価 : (3/5)
フランス語難易度 : (3/5)
読みごこち : (3/5)


* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら



ちょっとした行き違いから、現役を退いた哲学教授の主人公は、自分のアパートのドアが閉まった時、外にいたため、自分のアパートの外に締め出されてしまった。
鍵は、玄関のえもんかけにかかっていた上着の中に入っていたため、彼は、自分のアパートに入る事が出来ないのに気がつく。

日曜の昼という事もあり、彼の合鍵を持っている隣人は、不在。
アパートの管理人は、ベルをならしても、居留守をつかって、答えない。
主人公は、パリの住んでいる姉に頼んで、合鍵を持ってきてもらう事を考えたが、その前に、いきつけのレストランで昼食を取る事にする。


どうして、この小説がおもしろいのかを書いてしまうと、読むときの楽しみがなくなってしまうタイプの小説なので、とても、紹介するのが難しい作品。

全頁、老年の元哲学教師のモノローグのみで、構成されている中篇小説です。

彼の、現実世界の独特の捉え方、人間に対する失望、世界の醜さ、そして辛い過去・・・などが、自分の現在の状態関する所見に合わせ、95ページに渡り、延々と語られてゆきます。

気晴らしのための、頭を使わず読めるエンタメ小説をお探しの方には、あまりお勧め出来ない作品ですが、

フランス文学といったら、やっぱり哲学的なアプローチがある、ちょっと思想的な香りがする小説じゃなければ・・・

と、思われている方や、

時には、人生や自他について思索を巡らせてみたい、

等とお思いの方には、お勧め出来る、ちょっと毛色の変った小説です。

著者は、1960年生まれの哲学教諭だそうです。

又、この作品は、Marcel Bluwal演出により、劇化され、2007年1月にMichel Aumont主演で上演されました。

Vincent Delecroix の他の著作に関する記事

 | HOME | 

文字サイズの変更

INDEX

全記事表示

著者名索引

カテゴリー 別索引

お勧めのフランス語の本

多読向きのフランス語の本


Lemon.fr へメッセージを送る


プロフィール

lemon.fr

Author:lemon.fr
日本語の本が入手しづらい環境にありながら、活字中毒症から抜け出す事が出来ないため、フランス語の本を読んでいます。
Lemon.frのもっと詳しいプロフィールを見る


私が実際読んでみて感じたままに、独断と偏見で評価しています。
もし、あなたの評価と違ったらごめんなさい。m(_ _)m


このブログはリンクフリーです。事前に承諾をとらなくて結構です。 
でも、「リンクしたよん」と言って頂けると、とっても嬉しいので、お暇がありましたらご連絡下さい。

本ブログでは、コメント、TBは受け付けておりません。ご意見は、こちらから、お願いします 

本ブログの記事を、引用、転記する場合には、引用元を必ず明記下さるようお願いします。

star



ブログ内検索

ソーシャルブックマーカー


SEO対策

リンク

このブログをリンクに追加する

お勧めのフランス語の本

私のお気に入りフランス映画

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カテゴリー

月別アーカイブ

05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  08  06 

青空文庫新着(本棚)

今日のレシピ

ホームページ アフィリエイト レンタルサーバーFC2ブログ 専門学校

Template by たけやん