「Les Cités obscures」シリーズ第9弾「La frontière invisible」下巻
2008-03-11
「Les Cités obscures. La frontière invisible : tome 2」
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
実家に帰り休暇を過ごしたRoland de Cremerは、雪の降る中、Centre de cartograhie(国立地理院)に帰ってくる。
彼の休暇中に、彼の上司であったPaulは左遷され、ネオ・テクノロジー技師のIsmail Djunovの指揮の下、Centre de cartograhie(国立地理院)の組織改革が行われていた。
今までの、手作業を中心とした作業方法は、廃止され、電算機器を導入、効率化が図られた。 Roland の恋人のShkodráは、クラブ勤めから、事務職へと転属されていた。
この新しい仕事のやり方に馴染めず、ノイローゼ気味のRoland は、Shkodráが、身体にある国境線と同じ形の痣のせいで、危険にさらされていると思い込んでしまう。 そして、国立地理院を司る国の絶対権力者、Radisic元帥から召集を受け、彼の元へ向かう途中、無理にShkodráを連れて、彼女と共に逃亡を企てる。
「Les Cités obscures」シリーズ「La frontière invisible」の下巻。
上巻同様、とっても素敵なグラフック。
まず、こんな素敵が絵を描くことの出来る作画担当のFrançois Schuiten 氏の才能にノックダウン。
幻想的なのだけど、リアリティーさが感じられる風景が、細密なタッチで詩的に描かれています。 創造力と想像力に溢れている、この美しいグラフィックを見るだけでも、この漫画を読む価値があるのではないかと、思いました。
ただ、ストーリーの方は、読み終わった後、
「なんじゃこれは! 読者を馬鹿にしているの!
どうして、こんなとりとめもないストーリーに、こんな手の込んだハイレベルのグラフックを使ったのぉ、牛刀で紙を切るとは、まさにこの事」
と、思わず、怒りそうになってしまいましたが、ふと、開いたままの最後のページをもう一度見直して、
「ありゃ?」
前のページをめくって
「おひょ!」
「はっはっは、単細胞で、慌て者の読者には、この作品は、不向きのようだね。 この漫画は、選ばれた者だけが鑑賞する価値がある、非大衆向けの作品なのさ、ワトソン君」
と、思わず自分に向かって突っ込みを入れてしまいました。
目の前にしっかり存在して、見えているはずのものに気づかずに、あせくせ見当違いの事に精を出している人類への強烈な批判を凝縮した、ラストシーンに全てを託してしまうという、大変冒険的なプロット。
ストーリ担当のBenoît Peeters氏の作画担当のFrançois Schuiten 氏への絶大な信頼が感じられる作品です。
評価が大きく分かれるタイプのコンセプトなので、マイナスな反響を恐れずに、敢えてそれに挑んだ著者の意気込みは、評価したいと思います。
お手軽なエンターテイメントを漫画に求める方には、絶対お勧め出来ない作品ですが、とにかく素敵なグラフィックの漫画を読んでみたいとお思いの方や、漫画を読みながら、思索にふけってみたい、とお思いの方には、お勧めできる作品ではないのかと思います。
この作品及び、「Les Cités obscures」シリーズについては、ミクシーの「BDについてもっと知りたい」コミュニティーに詳しい記事がありますので、興味のある方は、そちらをご参考下さい。
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ストーリー : Benoît Peeters
作画 : François Schuiten
出版社 : Casterman
ISBN-10 : 2203343184
ISBN-13 : 978-2203343184
表装 : ハードカバー(23x1x31)62頁
全体評価 :(3/5)
ストーリー :(2/5)
グラフィック :(5/5)
フランス語難易度 :(1/5)
読みごこち :(5/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
実家に帰り休暇を過ごしたRoland de Cremerは、雪の降る中、Centre de cartograhie(国立地理院)に帰ってくる。
彼の休暇中に、彼の上司であったPaulは左遷され、ネオ・テクノロジー技師のIsmail Djunovの指揮の下、Centre de cartograhie(国立地理院)の組織改革が行われていた。
今までの、手作業を中心とした作業方法は、廃止され、電算機器を導入、効率化が図られた。 Roland の恋人のShkodráは、クラブ勤めから、事務職へと転属されていた。
この新しい仕事のやり方に馴染めず、ノイローゼ気味のRoland は、Shkodráが、身体にある国境線と同じ形の痣のせいで、危険にさらされていると思い込んでしまう。 そして、国立地理院を司る国の絶対権力者、Radisic元帥から召集を受け、彼の元へ向かう途中、無理にShkodráを連れて、彼女と共に逃亡を企てる。
「Les Cités obscures」シリーズ「La frontière invisible」の下巻。
上巻同様、とっても素敵なグラフック。
まず、こんな素敵が絵を描くことの出来る作画担当のFrançois Schuiten 氏の才能にノックダウン。
幻想的なのだけど、リアリティーさが感じられる風景が、細密なタッチで詩的に描かれています。 創造力と想像力に溢れている、この美しいグラフィックを見るだけでも、この漫画を読む価値があるのではないかと、思いました。
ただ、ストーリーの方は、読み終わった後、
「なんじゃこれは! 読者を馬鹿にしているの!
どうして、こんなとりとめもないストーリーに、こんな手の込んだハイレベルのグラフックを使ったのぉ、牛刀で紙を切るとは、まさにこの事」
と、思わず、怒りそうになってしまいましたが、ふと、開いたままの最後のページをもう一度見直して、
「ありゃ?」
前のページをめくって
「おひょ!」
「はっはっは、単細胞で、慌て者の読者には、この作品は、不向きのようだね。 この漫画は、選ばれた者だけが鑑賞する価値がある、非大衆向けの作品なのさ、ワトソン君」
と、思わず自分に向かって突っ込みを入れてしまいました。
目の前にしっかり存在して、見えているはずのものに気づかずに、あせくせ見当違いの事に精を出している人類への強烈な批判を凝縮した、ラストシーンに全てを託してしまうという、大変冒険的なプロット。
ストーリ担当のBenoît Peeters氏の作画担当のFrançois Schuiten 氏への絶大な信頼が感じられる作品です。
評価が大きく分かれるタイプのコンセプトなので、マイナスな反響を恐れずに、敢えてそれに挑んだ著者の意気込みは、評価したいと思います。
お手軽なエンターテイメントを漫画に求める方には、絶対お勧め出来ない作品ですが、とにかく素敵なグラフィックの漫画を読んでみたいとお思いの方や、漫画を読みながら、思索にふけってみたい、とお思いの方には、お勧めできる作品ではないのかと思います。
この作品及び、「Les Cités obscures」シリーズについては、ミクシーの「BDについてもっと知りたい」コミュニティーに詳しい記事がありますので、興味のある方は、そちらをご参考下さい。
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