白黒の挿絵が素敵なフランスのミニ絵本
2008-03-07
「Gros dodo 」
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
私のパパは、ある日、会社でいらなくなったテープレコーダーと新品のカセットテープを私と妹のTessaにプレゼントしてくれた。
私は、「不良品をプレゼントにするなんて、ひどい」
と、むくれたけれど、パパが機嫌を悪くしたので、
「パパのプレゼント、全然いかしてないけど、私達のために気を使ってくれてありがとう」と、付け加えた。
それから、電話が鳴り、パパが電話に出た。私は、早速、テープを入れてれ録音し始めた。
電話の後、パパはすぐに病院へ駆けつける事になった。
「ママは交通事故にあった。死んでないけれど、深い眠りに入っている」
と、パパは私に言った。
赤ん坊のTessaは、「ママ、ネンネ?」を繰り返す。
昏睡状態と、大人が呼ぶ、深い眠りについたママ。
この眠りの最中にある人たちは、もしかしたら、回りの音を聞いているのかもしれないと、私とTessaの面倒を見に来てくれたママの友達のLeslieが言った。
私は病院に行くことが出来ないので、自分の回りの音をテープに吹き込んで、パパに病院で、ママに聞かせてもらう事にした。
身近な人が昏睡状態に陥ってしまったら、その時、子供は?
そんな時、主人公のMarionは、古いテープレコーダーに身近な音を録音する事で、心の平衡を保とうとします。
と、書いてしまうと、シリアスタッチのお涙頂戴の小説のように思えてしまうかもしれませんが、この作品は、全く正反対。
「実は、ママはスパイで、緊急の任務に出なければならなかったので、私達に、それを隠すために、病院で深い眠りについていることになってる」
なんていう、Marionの妄想や、ちょっとドジなママとの思い出などが、彼女の日常生活の音と共に、軽い、ほのかなユーモアを感じさせるタッチで描かれます。
そんなストーリーも、素敵なのですが、この本の最大の魅力は、挿絵。
全頁に、白黒のポップで可愛いイラストが入っているのですが、これが凄い。
挿絵は、ページの一部を飾るもの、という固定観念を打ち破り、ページが十二分に活用した、斬新なレイアウト。
挿絵がメインで、その間にテキストを挿入した、
そんな感じがする本です。
ストーリーにぴったりなユーモアたっぷりで、リズム感に溢れる素敵なイラストで、この本に華を添えた Claire Franckさんは、音を、子供向けに、絵で表現するという、とても困難な作業に挑み、見事に成功しています。 Bravo !
子供向けの本なので、やさしいフランス語で書かれいるので、多読用にもお勧めできる一冊だと思います。
文 : Hélène Vignal
挿絵 : Claire Franck
出版社 : Editions du Rouergue
ISBN-10 : 2841568059
ISBN-13 : 978-2841568055
表装 : ソフトカバー(12x1x17)107頁
全体評価 :(4/5)
文 :(3/5)
挿絵 :(5/5)
フランス語難易度 :(1/5)
読みごこち :(5/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
私のパパは、ある日、会社でいらなくなったテープレコーダーと新品のカセットテープを私と妹のTessaにプレゼントしてくれた。
私は、「不良品をプレゼントにするなんて、ひどい」
と、むくれたけれど、パパが機嫌を悪くしたので、
「パパのプレゼント、全然いかしてないけど、私達のために気を使ってくれてありがとう」と、付け加えた。
それから、電話が鳴り、パパが電話に出た。私は、早速、テープを入れてれ録音し始めた。
電話の後、パパはすぐに病院へ駆けつける事になった。
「ママは交通事故にあった。死んでないけれど、深い眠りに入っている」
と、パパは私に言った。
赤ん坊のTessaは、「ママ、ネンネ?」を繰り返す。
昏睡状態と、大人が呼ぶ、深い眠りについたママ。
この眠りの最中にある人たちは、もしかしたら、回りの音を聞いているのかもしれないと、私とTessaの面倒を見に来てくれたママの友達のLeslieが言った。
私は病院に行くことが出来ないので、自分の回りの音をテープに吹き込んで、パパに病院で、ママに聞かせてもらう事にした。
身近な人が昏睡状態に陥ってしまったら、その時、子供は?
そんな時、主人公のMarionは、古いテープレコーダーに身近な音を録音する事で、心の平衡を保とうとします。
と、書いてしまうと、シリアスタッチのお涙頂戴の小説のように思えてしまうかもしれませんが、この作品は、全く正反対。
「実は、ママはスパイで、緊急の任務に出なければならなかったので、私達に、それを隠すために、病院で深い眠りについていることになってる」
なんていう、Marionの妄想や、ちょっとドジなママとの思い出などが、彼女の日常生活の音と共に、軽い、ほのかなユーモアを感じさせるタッチで描かれます。
そんなストーリーも、素敵なのですが、この本の最大の魅力は、挿絵。
全頁に、白黒のポップで可愛いイラストが入っているのですが、これが凄い。
挿絵は、ページの一部を飾るもの、という固定観念を打ち破り、ページが十二分に活用した、斬新なレイアウト。
挿絵がメインで、その間にテキストを挿入した、
そんな感じがする本です。
ストーリーにぴったりなユーモアたっぷりで、リズム感に溢れる素敵なイラストで、この本に華を添えた Claire Franckさんは、音を、子供向けに、絵で表現するという、とても困難な作業に挑み、見事に成功しています。 Bravo !
子供向けの本なので、やさしいフランス語で書かれいるので、多読用にもお勧めできる一冊だと思います。

(1/5)


