Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

CIAとロシア・マフィアとの関係にメスを入れたフランス漫画「Black OP」シリーズ第1巻

「Black OP, tome 1」

表紙写真 Blackop 1
  ストーリー : Stephen Desberg 
 作画 : Hugues Labiano
 着色 : Chagnaud
出版社 : Dargaud
ISBN-10 : 2205054910
ISBN-13 : 978-2205054910
表装 : ハードカバー(24x1x32)48頁
 

全体評価 : (3/5)
ストーリー : (3/5)
グラフィック  : (3/5)
フランス語難易度 : (2/5)
読みごこち : (4/5)

* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら



2003年、10月、フロリダで、CIAの腕利きエージェントのFloydは、ロシアン・マフィアに関する、ある調査を進めている。

このFloydの調査と並行して、彼の過去が語られる。

1945年、主人公のFloydは、4歳の時に、父親がソ連の共産主義者によって、戦争で殺されたという知らせを受け、生涯を共産主義との闘争に賭ける決意をする。
大学卒業後、Floydは、CIAで働くことを決意し、厳しい訓練の後、インドに派遣される。 当時、インドでは、ソ連とアメリカの工作員達が火花を散らしていた。
そこで、Floydは、ソビエト人のCIA協力者、Nechkovと、出会う。


CIAが、ロシアン・マフィアに協力したら・・・

という、キャッチ・フレーズに誘われ、思わず手を伸ばしてしまった作品。

この第1巻では、壮年に差し掛かったと思われる、元CIA工作員の主人公が、現在のアメリカで、独自行っている捜査と、彼の過去が並行して語られています。

優れた諜報サスペンスを思わせる出だしです。
この巻はまだ、前置きにすぎなく、これから先、もっとおもしろくなるのではと、期待できるストーリー。

グラフィックの方は、クラシックなタイプのフランス漫画風。
だけど、主人公の顔の描き方に、あまりクセがなく、背景も丁寧に書き込まれているため、好感の持てるタイプの絵柄です。

過去と現在を並行して語る場合、どちらが過去でどちらが現在なのか、ごちゃごちゃしてしまうことが、良くあるのですが、この作品では、主人公の過去のモノローグと、現在の主人公のモノローグのバックカラーを変えてみたり、主人公の顔だけでなく、髪の色を変えてみたり(若い頃は黒髪で、現在は白髪)
と、工夫しているため、フランス漫画があまり得意でない私でも、すっきり理解する事が出来ました。

次巻が楽しみ。

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