Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

諜報員の目で見た第2次世界大戦を描いた「Sir arthur Benton」シリーズ第3巻

「Sir arthur Benton, tome 3 : L'assaut final」

表紙写真 benton 3
  ストーリー : Tarek
 作画 : Stéphane Perger
出版社 : EP Editions
ISBN-10 : 2848101466
ISBN-13 : 978-2848101460
表装 : ハードカバー(23x1x31)56頁
 

全体評価 : (3/5)
ストーリー : (3/5)
グラフィック  : (4/5)
フランス語難易度 : (3/5)
読みごこち : (1/5)

* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら



Sir Arthur Bentonをドイツから、ベルギーへ護送する様、上層部から命令を受けた、Emile Marchand。

そして、Marchandは、過去の回想に浸る。

1945年3月4日、連合軍の攻撃に対し、ヒットラーの率いるドイツ軍は、抵抗を続けていた。
Marchandは、彼と任務を供にしていた、Helmultから、赤軍に加わる事を決意したと告げられ、ショックを受ける。

又、彼は、突然、上司から、Bentonの件から手を引き、ソビエト側のドイツに在住の、重要ドイツ人を西側へ護送する任務に就くように言い渡された。

上層部の命令に納得が行かないまま、任務についていた、Marchandは、荒れ果てたベルリンで、宿敵Bentonの姿を目にする。


「Sir arthur Benton」シリーズの最終巻。

1、2巻と同様、オリジナリティーに溢れたグラフィックがページ一杯に広がります。
背景などは、とっても素敵に描かれているのですが、人物の顔の描き方には、1,2巻であまり見られなかった独特のクセが感じられます。

又、前巻同様、『la couleur directe(直接着色)』という手法(『la couleur directe』については「Sir arthur Benton, tome 1」の記事をご参考下さい)を使っているため、人の顔に描き分けがあいまいになってしまい、ストーリーについていくのに、いささか苦労しました。

ある目的を達するため、ナチスの協力者となってしまった男の苦悩を描いたストーリーは、魅力的ではあるのですが、どういうわけか、あまり作中人物達に感情導入することが出来ませんでした。

グラフィック自体は、優れているのですが、漫画化の仕方にいささか問題がある様で、ストーリー、グラフィックの良さを充分に引き出す事が出来ていないような気がしました。

でも、このシリーズは、日本の漫画に比べると、読み心地という側面に全く配慮を払わない、フランス漫画を読みつけている人の間では、かなり好評を得ているようです。

ですから、こう感じるのは、読み心地満点の日本の漫画を読みつけている私だけかもしれませんね。


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