ルーブル美術館へ行く時に持って生きたいフランス漫画
2008-02-06
Coup de coeur
「Période glacial」
著者 : Nicolas de Crécy
出版社 : Futuropolis & Musée du Louvre
ISBN-10: 2754800069
ISBN-13: 978-2754800068
表装 : ハードカバー(22x1x30)76頁
全体評価 :(4/5)
ストーリー :(4/5)
グラフィック :(5/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
ヨーロッパが氷河に覆われている未来が舞台。
DNAを操作して創られた、人語を話す豚に似た『犬』を連れた、考古学者のグループは、過去の遺跡を探し、広大な氷河を探検している。
そして、嵐のため、グループとはぐれた『犬』のHulkは、過去の物を嗅ぎ分けることが出来る特殊な嗅覚のおかげて、おかしな地下室にたどり着き、そこで、過去の遺物と出会い、彼らと言葉を交わす。
又、一方、考古学者らも、奇妙な偶然に誘われ、氷河に埋まった巨大な過去の建物を見つける。そして、奇妙なことに、この建物には、莫大な数のおかしな絵が収容されていた。
来日が予定されている、ニコラ ドゥ クレッシー氏の手による漫画。
カラーの水彩絵の具で描いた墨絵、とでも形容したくなるような、タイプのグラフィック、詩的で、どこかぼんやりしている様だけれど、ちゃんと要点をしっかり押さえてある、そんな才気に溢れている絵が、作品一杯に広がります。
そして、そのグラフィックにのせて語られるストーリも、凡庸とは程遠い、一練りも二練もした、ユーモアとインテリジェンスの香りがする、オリジナリティーに溢れています。
現代文明を全く知らない、未来の学者が、なんの予備知識を持たずに、ルーブル美術館を見つけたら、どんな反応をするか?
と、いった、心躍る設定。
そして、それに加えて、
長い間、氷河の下で眠っていた、美術館の絵画や、彫刻、像などが、人間の言葉で話し出して、過去を語りだす、
という、ちょっと風変わりだけど、うれしくなってしまう、展開。
作中、ルーブル美術館収録の絵画等の美術品が数々登場しますが、作中に登場した美術品の、索引が巻末に収録されているというほどの凝り様。
この漫画は、Futuropolis 社とルーブル美術館が、共同出版した作品との事、納得。
私は、未だかつて、ルーブル美術館に行った事がないのですが、もし、行く機会があったら、この本を持って行きたいなぁと思いました。
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