フランスのポリティカル・スリラーの傑作
2008-01-25
Coup de coeur
「Chaton : trilogie」
著者 : Jean-Hugues Oppel
出版社 : Editions Payot-Rivages
ISBN-10: 2743608811
ISBN-13: 978-2743608811
表装 : ペーパーバック(11x2x18) 345頁
作品評価 :(4/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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たれこみ電話により、平凡な一軒家で、10体の死体が発見された。そのうちの1体には、頭と手がなかった。
登記上は、ペーパー会社が所有する、この家の地下で、ヘロインの製造工場が発見された事から、対立する麻薬密輸関係の組織による犯行ではないかと、捜査関係者は推察した。
しかし、Valerie VALENCIA 警視は、この殺人は、組織による犯行でなく、これは、単独犯の犯行だと、確信した。
そして、殺人のあった家の所有者である ペーパー会社を辿って行くうちに、VALENCIA 警視は、フランス政界のトップの政治生命を断つインパクトを持つ、政治スキャンダルに突き当る。
とても良く出来たポリティカル スリラー。
読んでいて、どんどん引き込まれていきました。
フランスの政党の裏側事情が、ほんの少しですが、覗けて、おもしろかったですけど、それは、ほんのおまけ。
ストーリー、話の運びかた、作中人物のキャラクター描写等、どれをとっても、フランスのミステリーの中では、トップクラスに入る作品だと思いました。
とにかく「Chaton(小猫)」のコード・ネームを持つ、犯人がめっちゃめちゃカッコイイ。
スパイ物のゲームソフトの主人公みたい!
まあ、実際には、こんな人、存在しないと思いますが・・・
それから、VALENCIA 警視(書き忘れましたが、なんと女性なのです)も、好感の持てるキャラクターです。
そんなキャラクター設定の上手い、テンポのいい小説なので、社会派アクションサスペンスが好きな方には、お勧めのフランスの小説だと思います。
この記事は、2005年9月7日に、Yahoo Blog「フランス読書日記」にアップしたものを「フランス読書日記」の閉鎖に伴い、一部加筆の上、本ブログに転載したものです。
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