毛色の変ったフランスの推理小説
2008-01-16
「Eloge de la phobie」
著者 : Brigitte Aubert
出版社 : point
ISBN-10 : 2020490803
ISBN-13 : 978-2020490801
表装 : ペーパーバック(11x2x18)312頁
本の評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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美しい初老の未亡人の Jeanneは、何気なく応募した、グレープフルーズジュースの懸賞に当たり、見事ノルウェーのフィヨルドのクルージング旅行を射止めた。
自分の回りで事故が起こるのではないかという恐怖を常に抱いている、強迫性障害を患っているJeanneは、主治医のアドヴァイスに従い、気乗りしない心で、このクルージングに参加した。
Jeanneが乗るクルーザーには、
マリリンモンローは実は死んでいなくて、現在も、正体を偽りどこかで生きていると信じ込んでおり、鏡恐怖症を患っているThomas、
蜘蛛恐怖症のSuzanneとその夫、Raymond、
ハリウッドの元プロデューサーのLewis Milestone と、その若い妻Sandra、
カメラを手放さない、双子のように良く似たオランダ人のカップル、
アメリカ人作家、
等々の一癖も、二癖もある人々が乗り合わせていた。
退屈ながら、優雅な船旅を楽しんでいたJeanneらだったが、ある日、Lewis Milestone が、心臓発作で死亡するという事件が起こる。
そして、その出来事をきっかけに、クルーザーには、不可解な事故が相次いで起こる。
ちょっと毛色の変ったサスペンス。
コメディー・サスペンスと、きっぱりと言い切ってしまうのは、躊躇してしまうけれど、作品全体を通して、推理小説やミステリー全体を斜めに見ているような、特殊のユーモアと著者の遊び心が感じられる、そんな小説です。
作品の詰めのあたりでは、思わず、
これはなんだ! こんなのあり?
でも、おもしろいからいいかもね !?
と、いうため息がもれた、そんな、型はずれのサスペンス。
ただ、ラストの部分がもっと丁寧にまとまっていたら、もっと評価が上がったのにと、少々残念な気がしました。
純粋なミステリー愛好者には、お勧めできない作品ですが、ありきたりのサスペンス物に飽きたけど、やっぱりサスペンスは好きだから止められない、ちょっと毛色の変った作品を読んでみたい、
と、お思いの方に、お勧めできる、フランス製ミステリーです。
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