フランス的なユーモアが漂うショートショート集
2008-01-14
「Histoires pour distraire ma psy」
著者 : Jean-Louis Fournier
出版社 : Editions Anne carrière
ISBN-10: 2843374049
ISBN-13: 978-2843374043
表装 : ソフトカバー(14x2x21) 188頁
作品評価 :(4/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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私が通っている、精神分析医は、どうやら、幸せでないようだ。
そんなわけで、私は、彼女の気持ちを明るくするため、診察時に、小話を話す事にした。
そんな、著者の断り書き(?)の後に、続くのは、各診察時に主人公が精神分析医に向けて語った小話。
1篇は、大体2ページ〜3ページ、長くても5ページを越えない、ショートショートが、合計50篇収録された作品集です。
どの短編の前にも、その日の精神分析医の状態に関する、2、3行のメモが書かれていたり、途中に、『私の精神分析医の健康診断書』等という章が挿入されていたりして、
これじゃ、どっちがどっちを診察しているのか、わからない。
などど、言いたくなる、ちょっと精神分析をおちょくっている感じがしないでもない、洒落た短編集。
思わず、声を上げて笑ってしまう、オチのついている作品、
ラストに思わず笑みがこぼれるブラックユーモアで味付けされた作品、
哲学的な奥行きが感じられる意味深の作品、
ちょっとこれはブラック過ぎと、叫びたくなる作品、
あまり意図が理解出来ないけど、どこかおかしい作品、
等々、著者の多彩な才能が感じられる、ショート・ショートが、ぎっちり詰まった本です。
どちらかというと、ブラックユーモア的な話が多い上、各短編の雰囲気がどれも似通っているため、一気読みするのは、ちょっと辛いけど、毎日少しずつ読むのに適しているタイプの本だと思いました。
一つの作品の長さがとっても短い上、比較的読みやすいフランス語で書かれているので、時間がない人でも、1日に1篇無理なく読む事が出来るのではないかと思います。
ですから、多読用、又は、フランス語の文法を一通りマスターした方が楽しみながらフランス語の読解訓練をしたりするのに最適な本だと思います。
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