ペストで荒廃したフランスが舞台の娯楽歴史小説>「La peste noire」上巻
2008-01-09
「La peste noire, tome 1 : La conjuration des Lys」
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
1324年、フランス王妃Clémence は、女の子を出産する。
8年前から未亡人だった、Clémenceは、吟遊詩人のRenaud d'Aignan と密かに結婚をしていたのだった。
二人の間に生まれ、Eugénieと名づけられたこの女の子は、王位継承者の血筋である事から、命を狙われる事を危惧したClémenceの願いを受け、Renaud は、Eugénieをガスコーニュに住む義理の妹の元に預ける。
その後、美しく成長したEugénie は、 Geoffrey d'Eauzeの元へ嫁ぎ、二人の子供をもうけ、Eauze城で、平穏な暮らしを送っていた。
その頃、南フランスは、ペストが蔓延し、多くの人々の命を奪っていた。
Geoffrey d'Eauzeが、ボルドー裁判所の命に背き、ペストから身を守ると信じられていた聖人の遺骨を引き渡す事を拒否したという理由で、Eugénie に一目ぼれしたGuy de Rincourt は、Eauze城に奇襲をかける。
Eugénie と子供達は、Rincourtに捕らえられるが、Geoffrey d'Eauzeは、忠実な配下の機転により、何とか、城を逃れる事に成功する。
Eauze城が陥落し、Geoffrey d'Eauzeが逃亡を図ったと知った、Renaud d'Aignan は、Eugénie に彼女の本当の身分を告げ、現在のフランス王を転覆し、イタリアにいる正式の王位継承者である彼女の弟Jeanを王位に就けようともくろむ秘密結社、「Conjuration des Lys」の存在を教える書簡を密かに送る。
Gilbert Bordes氏の手による、上・下の2巻からなる歴史大作です。
Gilbert Bordes氏の著作は、これで、4冊目ですが、今まで読んだ作品が、どれも、とても読みやすい本だったので、この本も結構、気安く手に取りましたが、歴史物だけあって、作中人物の関係が少々複雑なせいか、いつもより、読むのに時間がかかってしまいました。
フランスの歴史小説は、ぐったり、げんなりしてしまう、読み後心地の本が多いのですが、そんな歴史小説に比べると、かなり読みやすく書かれているのですが、それでも、Bordes氏の現代を舞台にした他の小説に比べると、いささか、読むのに手間取りました。
ストーリーは、
「グロテスクな下りはあるものの、少女漫画の原作にしたら、ベルバラも顔負けのスゴイ漫画になるのでは・・・」
と、思わせる程、ドラマチックで、波乱万丈のストーリー。
逢った男を虜にしてしまう美貌を持ち、ペストの使者のねずみに護られている魔性の美女のEugénie を中心に、フランス王朝の醜い権力争いと、醜悪なフランスの権力者らの姿が、ペストのため、荒れ果てたフランス国土の様子と重ね合わせながら、流暢な筆で描かれます。
ペストは、神の怒りの象徴。
異端者を抹殺すれば、神の怒りが鎮まる。
と、信じて、貧しい町人たちが、罪もないユダヤ人を惨殺する様などが出てきて、
この時代のフランス人ってホントお馬鹿だったのねぇ・・・
と、ため息が出てしまうほど、迷信と、根拠のない宗教的思い込みに捉えられいる当時の人々の姿が、刻々と描かれています。
この本を読みながら、私は、現在、世界中のマスコミを騒がしている、イスラム原理主義者のテロリストを連想してしまいました。
イスラム教は、野蛮で暴力的な宗教と、意味もなく信じ込んでいる、これまたお馬鹿なフランス人に、読ませてみたいなぁと、思いました。
もちろん、続きが知りたいので、下巻も読むつもりですので、ご期待を。
Gilbert Bordes の他の著作に関する記事
著者 : Gilbert Bordes
出版社 : Editions Xo
ISBN-10 : 2845632886
ISBN-13 : 978-2845632882
表装 : ソフトカバー(16x3x24)340頁
本の評価 :(4/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(2/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
1324年、フランス王妃Clémence は、女の子を出産する。
8年前から未亡人だった、Clémenceは、吟遊詩人のRenaud d'Aignan と密かに結婚をしていたのだった。
二人の間に生まれ、Eugénieと名づけられたこの女の子は、王位継承者の血筋である事から、命を狙われる事を危惧したClémenceの願いを受け、Renaud は、Eugénieをガスコーニュに住む義理の妹の元に預ける。
その後、美しく成長したEugénie は、 Geoffrey d'Eauzeの元へ嫁ぎ、二人の子供をもうけ、Eauze城で、平穏な暮らしを送っていた。
その頃、南フランスは、ペストが蔓延し、多くの人々の命を奪っていた。
Geoffrey d'Eauzeが、ボルドー裁判所の命に背き、ペストから身を守ると信じられていた聖人の遺骨を引き渡す事を拒否したという理由で、Eugénie に一目ぼれしたGuy de Rincourt は、Eauze城に奇襲をかける。
Eugénie と子供達は、Rincourtに捕らえられるが、Geoffrey d'Eauzeは、忠実な配下の機転により、何とか、城を逃れる事に成功する。
Eauze城が陥落し、Geoffrey d'Eauzeが逃亡を図ったと知った、Renaud d'Aignan は、Eugénie に彼女の本当の身分を告げ、現在のフランス王を転覆し、イタリアにいる正式の王位継承者である彼女の弟Jeanを王位に就けようともくろむ秘密結社、「Conjuration des Lys」の存在を教える書簡を密かに送る。
Gilbert Bordes氏の手による、上・下の2巻からなる歴史大作です。
Gilbert Bordes氏の著作は、これで、4冊目ですが、今まで読んだ作品が、どれも、とても読みやすい本だったので、この本も結構、気安く手に取りましたが、歴史物だけあって、作中人物の関係が少々複雑なせいか、いつもより、読むのに時間がかかってしまいました。
フランスの歴史小説は、ぐったり、げんなりしてしまう、読み後心地の本が多いのですが、そんな歴史小説に比べると、かなり読みやすく書かれているのですが、それでも、Bordes氏の現代を舞台にした他の小説に比べると、いささか、読むのに手間取りました。
ストーリーは、
「グロテスクな下りはあるものの、少女漫画の原作にしたら、ベルバラも顔負けのスゴイ漫画になるのでは・・・」
と、思わせる程、ドラマチックで、波乱万丈のストーリー。
逢った男を虜にしてしまう美貌を持ち、ペストの使者のねずみに護られている魔性の美女のEugénie を中心に、フランス王朝の醜い権力争いと、醜悪なフランスの権力者らの姿が、ペストのため、荒れ果てたフランス国土の様子と重ね合わせながら、流暢な筆で描かれます。
ペストは、神の怒りの象徴。
異端者を抹殺すれば、神の怒りが鎮まる。
と、信じて、貧しい町人たちが、罪もないユダヤ人を惨殺する様などが出てきて、
この時代のフランス人ってホントお馬鹿だったのねぇ・・・
と、ため息が出てしまうほど、迷信と、根拠のない宗教的思い込みに捉えられいる当時の人々の姿が、刻々と描かれています。
この本を読みながら、私は、現在、世界中のマスコミを騒がしている、イスラム原理主義者のテロリストを連想してしまいました。
イスラム教は、野蛮で暴力的な宗教と、意味もなく信じ込んでいる、これまたお馬鹿なフランス人に、読ませてみたいなぁと、思いました。
もちろん、続きが知りたいので、下巻も読むつもりですので、ご期待を。
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