2005年ベストセレクション その6
2006-01-11
2005年ベストセレクションの番外編として、今日は、フランス語圏以外の作家の作品を紹介します。本ブログでは、原語がフランス語の本のみを紹介するようにしているのですが、例外として、あえて紹介したいと思ったほど、私に強い印象を残した本です。
Coup de coeur
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
この本の語り手は、15歳のクリストファーという男の子。
彼は、シャーロック ホームズのファンで、数学の天才。
黄色と茶色が大嫌い。
グラフ、図表と真実が好き。
クリストファーは、朝、スクールバスが続けて赤い車4台、追い越したら、その日は吉日になると思っている。
3台の赤い車だったら、小吉日。5台の赤い車なら、大吉日。
彼は、人に触れられるのが大嫌い。
人と、どうやって接していいのかわからない。
彼は自閉症。
ある日、ご近所の飼い犬が殺されているのを、クリストファーは発見する。犯人を見つけるため、捜査に乗り出した彼だったが、捜査は思いがけない真実へとクリストファーを導いて行く。
以上の作品紹介は、、フランス語版の裏表紙の作品紹介をアレンジしたものです。
大変良く出来ているので、私が変な紹介するよりいいと思ったので、ちょっとアレンジして使用させて頂きました。
この本は、出来る事なら、なるべく先入観を持たずに読んで頂きたい本なので、紹介は手短にします。
日常、起こっている何気ない事が、自閉症のクリストファーの目を通すと、今まで私達が思っていたのと、全く違った意味あいを持ったものになってしまいます。
自閉症の子供の目から見た私たちの住む世界が、どんなに謎と危険に満ちており、不可解なものであるかが、ほのかなユーモアを漂わせる明晰な文体で、語られていきます。
犬の殺人事件ならぬ殺犬事件の捜査を通し、クリストファーが成長して行く過程が、作品を通して語られていくのですが、クリストファーと彼の両親の気持ちが痛いほどわかり、心がきりきりと音をたてて傷みました。
私は、自閉症に対しては、あまり良く知らないので、この本に出てくる自閉症に関する描写が正しいのかどうか、判断する事は出来ませんが、とても、心を動かされた本です。
この手の病気を扱った本は、お涙頂戴、又は浪花節調に流れてしまう場合が多いので、自閉症の子供に関する本と聞いて、その手の本は遠慮したいと思っている方、そんな理由でこの本を避けたら、大損をすることになりますよ。
普通の本の枠組みを超えた、全く新しいタイプの小説です。
ユーモアたっぷりにかかれていて、クイズに勝ち残るコツなど、誰もが関心を持てる数学ネタもが入っているので、とっても楽しみながら読めるし、かつ、色々と考えさせられて、自分の世界が少し広がった様な気持ちにさせてくれる本です。
宝石の様なきらきらした言葉が、あちこちにちりばめられているこの本は、Whitbread 、Booker prize をはじめ、世界中で合計18個の賞を獲得したそうです。
本書は、「夜中に犬に起こった奇妙な事件 ハリネズミの本箱」のタイトルで、早川書房より邦訳が出版されているようです。
この記事は以前メーリングリスト「本の出張所」に投稿したものを一部修正、加筆したものです。
Coup de coeur
「Le bizarre incident du chien pendant la nuit」
著者 : Mark Haddon
翻訳 : Odile Demange
出版社 : Pocket
ISBNコード : 2266142836
表装 : ペーパーバック(11x18) 394頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 18/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | .すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
この本の語り手は、15歳のクリストファーという男の子。
彼は、シャーロック ホームズのファンで、数学の天才。
黄色と茶色が大嫌い。
グラフ、図表と真実が好き。
クリストファーは、朝、スクールバスが続けて赤い車4台、追い越したら、その日は吉日になると思っている。
3台の赤い車だったら、小吉日。5台の赤い車なら、大吉日。
彼は、人に触れられるのが大嫌い。
人と、どうやって接していいのかわからない。
彼は自閉症。
ある日、ご近所の飼い犬が殺されているのを、クリストファーは発見する。犯人を見つけるため、捜査に乗り出した彼だったが、捜査は思いがけない真実へとクリストファーを導いて行く。
以上の作品紹介は、、フランス語版の裏表紙の作品紹介をアレンジしたものです。
大変良く出来ているので、私が変な紹介するよりいいと思ったので、ちょっとアレンジして使用させて頂きました。
この本は、出来る事なら、なるべく先入観を持たずに読んで頂きたい本なので、紹介は手短にします。
日常、起こっている何気ない事が、自閉症のクリストファーの目を通すと、今まで私達が思っていたのと、全く違った意味あいを持ったものになってしまいます。
自閉症の子供の目から見た私たちの住む世界が、どんなに謎と危険に満ちており、不可解なものであるかが、ほのかなユーモアを漂わせる明晰な文体で、語られていきます。
犬の殺人事件ならぬ殺犬事件の捜査を通し、クリストファーが成長して行く過程が、作品を通して語られていくのですが、クリストファーと彼の両親の気持ちが痛いほどわかり、心がきりきりと音をたてて傷みました。
私は、自閉症に対しては、あまり良く知らないので、この本に出てくる自閉症に関する描写が正しいのかどうか、判断する事は出来ませんが、とても、心を動かされた本です。
この手の病気を扱った本は、お涙頂戴、又は浪花節調に流れてしまう場合が多いので、自閉症の子供に関する本と聞いて、その手の本は遠慮したいと思っている方、そんな理由でこの本を避けたら、大損をすることになりますよ。
普通の本の枠組みを超えた、全く新しいタイプの小説です。
ユーモアたっぷりにかかれていて、クイズに勝ち残るコツなど、誰もが関心を持てる数学ネタもが入っているので、とっても楽しみながら読めるし、かつ、色々と考えさせられて、自分の世界が少し広がった様な気持ちにさせてくれる本です。
宝石の様なきらきらした言葉が、あちこちにちりばめられているこの本は、Whitbread 、Booker prize をはじめ、世界中で合計18個の賞を獲得したそうです。
本書は、「夜中に犬に起こった奇妙な事件 ハリネズミの本箱」のタイトルで、早川書房より邦訳が出版されているようです。
この記事は以前メーリングリスト「本の出張所」に投稿したものを一部修正、加筆したものです。


