フェミニストと硬派男が恋に落ちたら
2007-11-19
「En avant toutes !」
著者 : Françoise Dorin
出版社 : Plon
ISBN-10 : 2259205623
ISBN-13 : 978-2259205627
表装 : ソフトカバー(14x3x23)277頁
本の評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(3/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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著名精神分析学者を母に持つ、新人エッセイストのLouは、「Adieu au cow-boy」というタイトルの女性賛歌のエッセイを出版した。
そして、彼女の親友で、出版社のプレス担当責任者のFabienneは、エッセイの販売促進のため、Louをテレビのトークショーに出演させるよう、お膳立てを整えた。
このトークショーでは、2人の異なる意見を持つゲストを招いて、討論をさせるという趣向のものだった。
彼女と対決(?)するため、招かれたのは、「La Tarzane」というタイトルのフェミニストをおちょくり、硬派男性をアピールしたのエッセイを出版した、弁護士のVincent。
Fabienneのアドヴァイスを頭に叩き込み、高鳴る胸を押さえ、初テレビ出演に挑んだLouだったが・・・
フェミニストと硬派男のラブコメディーを中心に、『男とは?女とは?』という永遠の命題と、性別にこだわる事の虚しさと、でも、どうしてもこだわらずにいられない、男と女の性について、幾つもの、エピソードを絡めながら、軽いタッチで織り成した小説。
主人公の二人だけでなく、フェミニストのお母さんに頭が上がらず、密かにVincentを応援してしまったLouのお父さん、Louのお母さんの親友の、大きな秘密を隠している60過ぎても妖艶なランジェリーメーカーの社長、等々、
脇役のキャラクターにも、目が行き届いており、凡庸で退屈なラブコメディーに流れてしまう危険をはらんでいるストーリーを、ちょっと毛色の変ったラブコメディーに仕立て上げています。
導入部分は、ごちょごちょしており、パンチにかけているため、なかなか、ストーリーに没頭できませんでしたが、トークショーが始まるあたりから、お話は面白みを増して、読者に迫ってきます。
そして、ページを捲ってゆくうちに、ストーリーが意外な展開を見せてくるので、最後まで、飽きずに読む進める事が出来ました。
ただ、エピソードの一つ一つは、とても面白いのですが、全体的にみると、ごちょごちょしていて、すっきりしない感じがするように、私は感じましたが、まあ、これは、好みの問題だと思います。
エピソードをただ羅列させて、ストーリーを構成するのでなく、それぞれのエピソードがアクセントとなるような、ストーリー構成にしたら、もっと、もっと私好みの作品になったのではないかと、ちょっと残念に思われました。
それでも、どうゆうわけか、明るいタイプの小説が少ない、フランスの現代小説の中において、この手の軽やかな明るい小説は、貴重な存在だと思いました。





