おちこぼれ弁護士が主人公の一風変ったリーガルサスペンス
2007-11-06
「Toile de maître」
著者 : Hannelore Cayre
出版社 : Métailié
ISBN-10: 2864245531
ISBN-13: 978-2864245537
表装 :ソフトカバー(11x3x19)159頁
作品評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(4/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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刑務所を出所したChristophe Leibowitz-Berthierは、なんとか弁護士資格を取り上げられる事は、まぬがれたものの、彼の事を良からず思う、弁護士会会長候補の有力弁護士に目をつけられ、今度は、脱税容疑をかけられてしまう。
ヒモや、ヤクのディーラー、ちんぴらを相手に弁護士稼業をはっており、容疑者脱走援助の報酬をスイス銀行の口座に隠し持っており、たたけば埃の出る身の Leibowitzは、絶体絶命のピンチ。
脱税で捕まったら、弁護士会から除籍処分を受けてしまい、弁護士をやめなくてはならなくなってしまうのだから、弁護士しか出来ないと自覚しているLeibowitzは、なんとか国税庁の役人を丸め込もうととするが、彼の担当の、Marie-France女史は、氷のような女性。
そんな折、Leibowitzは、空き巣の容疑をかけられている依頼人を担当することになる。彼の依頼人は、財務省のお役人の家から、高価な数枚の絵を盗んだとの容疑をかけられていたのだった。
Leibowitzは、よからぬ友人を伴い、こっそり、依頼人から聞いた、盗品の隠し場所に行き、盗品を確認するが、その中の、エゴン シーレの一枚の絵に魅入られてしまう。
そして、その絵について、調べているうちに、Leibowitzは、思いがけない事実に行き当たる。
以前紹介した「Commis d'office」の続編。
でも、独立したお話になっているので、「Commis d'office」を読んでいなくても、ストーリーを理解する妨げにはなりません。
法律すれすれの所で、弁護士稼業をはっている、ちょっと、やくざな弁護士Christophe Leibowitz-Berthierを主人公に、したサスペンスもの。
弁護士が主人公とはいえ、正義感たっぷりの弁護士が活躍する、一般的なリーガルサスペンスとは、全く毛色の違った作品です。
やくざ者たちを相手に、うまい汁を吸っていた、Christophe Leibowitz-Berthier、今回も、うまく立ち回ったつもりが、はめられて、危機一髪。
一般的な弁護士物とは、一線を画しているので、とても新鮮に感じられた作品でした。
章や節の長さも適当で、要所では、会話が用いられているので、読み心地自体は悪くないのですが、俗語や、かなりくだけた言い回しが多いので、その手の表現に慣れていない人には、読みづらい作品かもしれません。
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