呪われた城がテーマのフランスのスリラー小説
2007-10-22
「Haute-Pierre」
著者 : Patrick Cauvin
出版社 : LGF( Livre de poche)
ISBN-10 : 225304105X
ISBN-13 : 978-2253041054
表装 : ペーパーバック(17x1x11)283頁
本の評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(4/5)
読みごこち :(3/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
テレビドラマのシナリオ作家のMarc Conrad は、同棲中の恋人、Andreàと彼女の連れ子と共に、『Haute-Pierre』と呼ばれている、Saumurの近くにある城を買い取り、引っ越してきた。
Marcは、パリの喧騒を離れ、静かな城に一年間滞在し、シナリオの執筆に専念する事を計画していた。
美しい自然に囲まれ、優雅な住居で暮らす楽しみを満喫したMarc。
城の近くを自転車で散歩中に、足を止めた、バー・レストランで、Marcは、村人から、城の前の所有者が、アルコール中毒であり、変死ししたという事実を耳に入れる。
そして、パリから、訪れた友人達と共に、近くにある城を見学しようと、ドライブに出たMarc達は、奇妙な老婆が城の前に佇んでいるのに、恐れをなして、引き返す。
そして、城の代々の持ち主について調べているうちに、Marcは、戦慄する事実に行き当たる。
以前に紹介した、同じ著者による「Jardin fatal」 と似ているタイプのユーモアで縁取られた、エンターテイメント小説。
タイトルを読むと分かるように、呪われた館がテーマのスリラータッチの小説です。
主人公の恋人の連れ子が、毎日名前を変えるという奇癖を持っていたり、過去と現在が交差したり、登場する人たちと主人公の関係がすぐにわからなかったりするため、初めのうちは、少々、登場人物達の人間関係がすぐに飲み込めず、戸惑いました。
又、作品の半ばまでは、何かが起こるのではないか?
という予感はするものの、あまり画期的な出来事が起こらないので、ページを捲る手が少々遅くなることがありました。
だけど、後半から、テンポが上がり、読者の心をこれでもかという程玩ぶ、スリル満点のストーリー展開になってくるため、最後のページを読むまで、本を手放す事が出来ませんでした。
以前紹介した「Comment peut-on être français ? 」 のように、最後まで読まなければ、本の本当の価値が分からないそんなタイプの本。
読み始めたら、絶対途中で止めないで、最後まで、読んでください。
あなたの苦労が報われる事、保障します。
全体的には、それほど難しいフランス語を使って書かれているわけではないのですが、ユーモアを含んだ言い回しの中に、すんなり理解出来ないものがあったりしたので、フランス語難易度は、ちょっと難しめになっています。
Patrick CAUVINの他の著作に関する記事






