フランスで大人気の推理作家 フレッド ヴァルガスの最新作
2007-10-08
「Dans les bois éternels」
著者 : Fred Vargas
出版社 : Viviane Hamy
ISBN-10 : 2878582330
ISBN-13 : 978-2878582338
表装 : ソフトカバー(13x2x20)443頁
本の評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(3/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
パリ郊外の静かな古い家に引っ越してきたAdmsbergに、隣人は、この屋敷には、1771年に殺された修道女の幽霊が住んでおり、この家に住む女性は、次々と謎の死を遂げているので、絶対に奥さんを連れてきてはいけないと、忠言する。
そんな折、ナイフで喉を切り裂かれた、白人と黒人の死体がパリのPorte de la chapelleで発見される。
麻薬捜査部は、死体が発見された場所から、麻薬に絡んだ殺人だと判断するが、Admsbergは、死体の爪に泥がこびりついていたことから、これは、麻薬に関係ない、殺人事件だと判断し、この殺人事件を担当する事を強く希望する。
フランスでトップの人気を誇る(といっても彼女はベルギー人です)
女流推理小説家Fred Vargasによる、おなじみ、Admsberg警視シリーズの最新作。
以前に書かれたAdmsberg警視シリーズで、活躍した人物たち沢山が登場する、ヴァルガス・ワールドで繰り広げられる、推理ミステリーです。
Admsberg警視の過去にまつわる人々、現在の殺人事件、そして、パリから離れた田舎で起きた、鹿の惨殺事件、それらが絡み合わさり、絶妙なストーリーを織り成していきます。
「Debout les morts」や、「L'homme à l'envers」 などの、初期のヴァルガスの作品は、推理小説だけど、メチャ可笑しいキャラクターと、彼らの抱腹絶頂の会話の方が、プロットよりもずうっと面白い、推理小説だったのですが、この作品は、どちらかというと、プロットの方に、ウェイトを置いて書かれた作品、という印象を受けました。
もちろん、以前の作品同様、何気ない、作中人物達の描写や会話に含まれる、しゃれた言い回しが、作品の魅力を増大させていますが、それは、今回は、あくまでも、『おまけ』にとどめられています。
私は、推理小説を読みたいというより、彼女が描くおかしな人々に出会いたくて、ヴァルガスの本を手に取ってしまうので、その点、ちょっと不満が残りましたが、その分、ストーリーがいいので、それでも、かなり満足した読後感を得ることが出来ました。
でも、このAdmsberg警視は、理詰めで推理をするのではなく、カンを基にして、捜査を進めて行く、少々浮世離れしたところのあるタイプなので、シャーロックホームズ的な、正統派の謎解き物のファンの方は、物足りないと感じてしまうかもしれません。
Fred VARGASのその他の著作に関する記事
- 「Ceux qui vont mourir te saluent」
- 「Debout les morts」
- 「L'homme à l'envers」
- 「L'homme aux cercles bleus」
- 「Pars vite et reviens trard」
- 「Les quatre fleuves」

- 「Sans feu ni lieu」
- 「Sous les vents de Neptune」
- 「Un peu plus loin sur droire」
copyright © Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド all rights reserved.





