荒削りだけど、魅力的なフランスのサスペンス小説
2007-08-31
「Du même auteur」
著者 : Nan Aurousseau
出版社 : Stock
ISBN-10: 2234059488
ISBN-13: 978-2234059481
表装 : ソフトカバー(11x1x18)176頁
全体評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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前科があるものの、処女作が大成功を収め、作家として順調な、スタートを切り、第2作目の執筆に取りかかっている、Joss Meredithの元へ、突然、同じ建物に住む女性、Morganeが真っ裸で、銃を持って現れる。
訳の分からないまま、Joss は、Morganeが持っていた銃に撃たれ、Morganeの命じるまま、自分の車を運転し、田舎の別荘へ向かう。
途中、高速道路に入ると、Morganeは、助手席で眠り込んでしまう。
そして、Joss は、検問にかかり、不審に思った警官に、逮捕される。
Joss は、警察で事情を説明するが、前科があるため、警察は彼のいう事を信じようとはしない。
おまけに、Morganeは、記憶を失っており、何も覚えていないという。
無実を主張するものの、Joss は、留置されてしまう。
「Bleu de chauffe」の著者の第2作目の小説。
「Bleu de chauffe」と同様、迫力に溢れる口語口調の文章で綴られた、ちょっと下品な下りもある小説です。
作品は、章に分かれていないので、一見すると読みずらそうですが、一節の長さは、適度だし、全体的にスピード感に溢れており、読み心地という点では、前作よりレベルアップした様です。
格調高い文章とか、綿密に構成されたストーリーとは無縁で、荒さばかりが目立つけど、強引に読者を作品に引きずり込んで、最後まで引っ張ってゆく、そんな力のある小説です。
口がうまくて、強引だけど、魅力的で、人の心の中にうまく入り込むことの出来る、そんな男の子に、お茶に誘われ、断るきっかけを失い、付き合ってしまった・・・
彼の口から出るのは、信憑性に欠ける、うそっぽい話ばかりだけど、話方がうまいので、ついつい話に聞きぼれてしまった。
そんな読後感を受けた作品。
まあ、お茶以上に深入りする関係になるかどうかは、3作目を読んでみないことには、なんとも言えません。
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