フロイド博士をおちょくったユーモア風刺フランス漫画
2007-07-16
- 「Une Aventure rocambolesque de
- Sigmund Freud : Le temps de chien」
著者 : Manu Larcenet
出版社 : Poisson Pilote
ISBN-10 : 2205052918
ISBN-13 : 978-2205052916
表装 : ハードカバー(24x1x30)48頁
全体評価 :(4/5)
ストーリー :(4/5)
絵 :(2/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
前世紀のアメリカが舞台。
野良犬のSpotは、野犬狩りに捕まり、刑務所に拘置されてしまいます。
そして、犬には、魂がないので、人間に仕える義務があると信じ込んでいる、刑務所長が支配する刑務所での待遇の耐えかねたSpotは、刑務所を脱走し、魂を得るため、タコマに南に住んでいるインディオのシャーマンを探しに旅に出ます。
その頃、新世界で、精神分析をするため、フロイト博士が従僕を連れてアメリカへ渡ってきます。
船から下りて、行く道で出会ったメキシコ人に対して、フロイト博士は、精神分析をしようとするが、中々思った様に事が運びません。
そんなフロイト博士一行の有り金を巻き上げようとしたSpot。
人語を話すことが出来る犬に出合ったフロイト博士は、これは学会初の事例であると狂喜し、Spotが『魂』を得る手助けをする事にしたのですが・・・。
「Le Combat ordinaire」シリーズが大人のBDファンに大好評のManu Larcenetの手による、ユーモア・風刺漫画。
以前に紹介した「Lincolns」と、ほんのちょっぴり似通っているタイプの風刺が強く聞いた作品です。
あの著名な精神分析学者のフロイト氏をこんなにおちょくっちゃっていいのかしら?
等と、思ってしまったほど、この漫画のフロイト博士は、アホ
(だけど、憎めない、魅力的なキャラクター)
に書かれています。
どちらかと言うと、お高くとまった融通の利かない人、という印象が強い、フロイト博士をここまで、カリカチュアーしてしまう、著者のセンスには、脱帽。
ラフだけど、愛着を感じてしまうグラフィック、スピーディーな作品展開、そして快適な読み心地、ピリッと聞いた風刺。
そんな要素が詰まった、フランス的なエスプリ溢れる、風刺ユーモア漫画でした。
Manu Larcenetの他の著作に関する記事
- 「Une aventure rocambolesque de Vincent Van Gogh : La ligne de front」]

- 「Le Combat ordinaire, tome 1」

- 「Le combat ordinaire, Tome 2 :Les quantités négligeables」

- 「Le combat ordinaire, tome 3 : Ce qui est précieux」
- 「Le Combat ordinaire, Tome 4 : Planter des clous」
- 「Congo bobo présente : Guide de la survie en entreprise」





