現代の吸血鬼を巡るバンド・デシネ「Volunteer」第3巻
2007-07-13
Coup de coeur
「Volunteer, Tome 3」
ストーリー : Muriel Sevestre
作画 : Benoît Springer
出版社 : Delcourt
ISBN-10 : 2756003239
ISBN-13 : 978-2756003238
表装 : ハードカバー(32x1x23)72頁
全体評価 :(5/5)
ストーリー :(5/5)
絵 :(4/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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吸血鬼の頭領の Lord Rutter から、追われる身となったRuby。
Rubyを捕らえたLord Rutter のライバルの吸血鬼の一族、O'Brandyは、彼女を餌に、Lord Rutter と取引しようと目論むが、取引現場に現れたPrométheus により、Rubyは救い出される。
一方、Herculeは、Prométheus が、彼の妹と吸血鬼の間に生まれた、Vampiritch と呼ばれる、吸血鬼でも人間でもない存在であると、Volunteerに、告白する。
彼女の雇い主であるLoydが、一連の事件に深く係わっている事を確信したVolunteerは、Herculeと共にLLoydの事務所へ足を運ぶが、事務所は、何者かの襲撃を受けた痕跡生々しく、Loydの手下らの死体が床に転がっていた。
そして、そこで、Volunteerは、瀕死状態のLoydを見つける。
Loydは、Volunteerに、これがRubyの仕業である事を告げ、彼女に1束のファイルを渡す。
その時、Lord Rutter の手の者らが事務所に現れるが、HerculeとVolunteerは、捕まる寸前のところで、何とか逃げ出すことに成功する。
Loydから渡されたファイルを読んだ、Volunteerは、長年に渡り、自分が、Loydから監視されていた事を知ると共に、失われた過去の記憶を思い出す。
ひやぁー!!!
これは、スゴイ漫画!!!
抜群に面白くて躍動感の溢れるストーリー、
読者を惹きつけて、ラストまで離さない、優れたストーリーの構成、
センスが良くて、オリジナリティーが感じられるグラフィック、
流れるような、心良い読み心地、
そして、何よりもラストが圧巻!!!
最後の頁を読んだときには、胸が絞られるようは切ない想いを味わいました。
今まで、読んだり見たりした、吸血鬼物では、一番感動した作品。
行間に溢れている、著者の、異形のものたちに対する慈悲にも似た視線にも、ひどく心を動かされました。
新しい息吹の感じられるフランス漫画を読んで見たいとお思いの方には、自信を持ってお勧めできるシリーズだと思いました。
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