現代の吸血鬼を巡るフランス漫画「Volunteer」第1巻
2007-07-11
「Volunteer, Tome 1」
ストーリー : Muriel Sevestre
作画 : Benoît Springer
出版社 : Delcourt
ISBN-10 : 2840557193
ISBN-13 : 978-2840557197
表装 : ハードカバー(32x1x23)72頁
全体評価 :(3/5)
ストーリー :(3/5)
絵 :(4/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
1987年の夜、Baltimore の駅に停車中の列車の中で、10歳の記憶喪失にかかっている少女が、鉄道員らによって見つけられ、保護された。
彼女が身に着けていたアクセサリーに刻まれていたVolunteerという名が彼女の身元を占める唯一の手がかりだった。
その後、施設に引き取られ、成長したVolunteerは、ガードマン派遣会社に勤務し、ニューヨークのディスコの見張りとして働きながら、Margaux、Dollyという女友達に囲まれ、幸せな日々を送っていた。
裏で吸血鬼退治を請け負っている、骨董屋を営むHerculeという初老の男は、吸血鬼がVolunteerの友人の一人に、襲いかかろうとするのを見つけ、阻止する。
ある夜、Volunteerは、彼女の事を『Diamont』 と呼ぶ、Rubyという、顔にヤケドを負った女性から襲われ、危ないところを、Herculeの友達、Prometeusにより救われる。
そして、Volunteerは仕事で、ある老婦人を屋敷まで送り届けた夜に、今まで普通に接していた友達のGaryが、吸血鬼となって、ガードマンの一人に襲い掛かるを目撃する。
現在の吸血鬼がテーマの漫画。
なかなか、素敵なグラフィック!
四角いコマとその回りの白い余白をきっちりと守って描かれている、どちらかというと、クラシックなタイプのフランス漫画のテクニックで描かれているのですが、コマの中の構図、作中人物の動き、背景のニューヨークの風景の切り取り方等に漫画家のセンスの良さが感じられます。
又、作品の大部分が夜間に進行するので、この手の漫画の着色は、単調になってしまいがちなのですが、この作品では、メリハリがつくように、考えられて、色づけされているのにも好感が持てました。
全体的にスピード感がある上、読みやすく書かれているので、とても快適な読み心地でした。
ストーリーの方は、この第1巻を読んだところ、記憶喪失にかかった主人公と同様、全ては闇の中。
どうして、こうなってしまうのか、良く分からないので、どうしても次の巻を読みたくなってしまいます。
テキスト部分はそれほど多くなくて、比較的に読みやすい作品なのですが、少々、俗語的な言い回しが多いので、フランス語難易度は普通になっています。
この漫画にチョイ役で登場する男の子が、トトロのシャツを着ていましたヨ。
いやあ、「Harry Pottarquin」や、「Le maître du jeu, tome 2 : Prémonition 」の事もあるし、
「となりのトトロ」は、フランスのBD漫画家の中で絶大な人気を誇っているようですね。
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