裏街道で名をあげ、フランスの歴史に名を残した3人の男を書いた短編集
2007-07-04
「Seigneurs de la nuit」
著者 : Juliette BENZONI
出版社 : Pocket
ISBN-10 : 2266131346
ISBN-13 : 978-2266131346
表装 : ペーパーバック(11x2x18)277頁
全体評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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女たらしで、詐欺師の Casanova、
パリの盗賊の首領 Cartouche、
妖術をあやつった祈祷師の Cagliostro、
裏街道で、名をあげ、歴史に名を残した、この3人の男達の生涯を辿った3編の短編が収められた作品集。
3人とも、名前は知っていたのですが、実際にどの様な人生を送ったのか、知らなかった私にとっては、とても、興味深く読めた本でした。
ただの女たらしだと思っていた、Casanova が、実は、女性を口説くために、必要となるお金を捻出するため、たかったり、詐欺をはたらき、行く先警察に追われる事になり、、ヨーロッパ各地を転々としていた様子などが、手に取るように書かれています。
女好きも、ここまで、来ると、本当に病気。
晩年、容貌がおとろえてしまったため、若い時の様に、美しい女性とお近づきになる事が出来ず、欲求不満と淋しさに満ちた老年を送ったという下りを読んだ時、可哀相だけど、自業自得、だと、ちょっと溜飲が下がる思いがしました。
Cartouche の話は、この本で一番おもしろかったです。
いやいやながら入った軍隊で得た統率力を十分に発揮して、強盗団を指揮し、パリを混乱の渦に巻き込み、その大胆不敵な手口は、当時の貴族、お偉方を感服させた程だという逸話は、きっとアルセーヌ・ルパンを書いた、ルブランも、影響を受けているのではないかと思いました。
アニメ、「ルパン3世 カリオストロの城」フランスでは、ヴィデオカセットのみ、で公開されましたが、フランス語では、「Chateau du Cagliostro」と訳されていたと記憶しています。
あの、カリオストロ家は、この作品の Alexandre Cagliostro 伯爵をモデルにしていたのか、どうかは、わかりませんが、フランス人には、ちょっとうんくさい、謎に満ちた人物というイメージが強い、Cagliostro 伯爵 の子孫が、ヨーロッパの小国の領主というのは、イメージにぴったり、と、うなずかされました。
Alexandre Cagliostro が、フランスの王朝の崩壊を目論んで、かの有名なマリーアントワネットの首飾り事件の糸を裏で引いていたとの事。
私は、この逸話は知らなかったので、気になって調べてみたところ、百科事典にも、この事実が記載されていたので、フランス人なら誰でも知ってる事実の様です。(^^;)
長編歴史小説は、ちょっと・・・、と、敬遠される方にも、この手の短編集は、結構気軽に読めるので、お勧めできるのではないかと思います。
この記事は、以前Yahoo Blogに書いたものを一部加筆したものです。
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