Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

日本の戦国時代が舞台のフランス漫画「Samurai」第1巻


「Samurai, Tome 1 : Le Coeur du prophète」

samurai 1
  ストーリー : Frédéric Genêt 
 作画 : Jean-François Di Giorgio
出版社 : Soleil production
ISBN-10 : 2849462500
ISBN-13 : 978-2849462508
表装 : ハードカバー(24x1x3)148頁
 

全体評価 : (3/5)
ストーリー : (3/5)
絵        :   (3/5)
フランス語難易度 : (2/5)
読みごこち : (5/5)

* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら

戦国時代の日本が舞台と思われるフランス漫画。

Takeoという名の武士が、Shiro という男を伴い、「名無し島」という島に渡ろうとするが、海岸で出会った村人達は、この島を恐れ、誰もが船を出すのを渋る。

道すがら出合った、朝鮮人の家族をやくざ者らの手から救い出したTakeoは、彼らと共に、飯屋で食事をするが、飯屋の女将が、Takeoの連れの一家の子供、Natsumiへ退屈しのぎにと貸し与えた巨大な知恵の輪を、Natsumi が何気なく外す。

すると、なぜか、それを見た飯屋に集った人々の間に、驚きと深刻な雰囲気が漂い、Takeo達は、いたたまれずに、早々に飯屋を後にする。

そして、この出来事をきっかけに、Natsumi は、正体不明の男達から、追われる羽目になり、Takeoは、Natsumi を連れ寺へ行き、庇護を求めようとするが・・・


西洋人にとって、サムライが活躍する時代の日本というのは、エキゾチックで、冒険に溢れているというイメージがあるようです。
そんなわけで、サムライを主人公とした漫画もフランスで、いくつか描かれているみたいです。

私もそのいくつかを読んだことがあるけれど、読んでいて思わず、椅子から転げ落ちそうになり、

「なんじゃこりゃぁ!!!」

と、思わず、図書館で大声を上げそうになるような代物。

現在、フランスでかなり人気を誇っている、戦国時代の日本を舞台にしたと思われる(一応、空想の世界が舞台という事には、なっているのだけど、武士らしき姿をしている人物が出てきたり、中に「芸者よ、おまえは〜〜」なんていう台詞が出てくるので、日本が舞台であることは間違いないと思います)漫画ですら、残念なことに、この例に洩れませんでした。

まあ、フランス人に言わせると、フランスの歴史に対する深い知識のない日本人が書いた、フランス歴史物も、

「これはヒドイ!」

式のモノもあるそうなので、あまり、フランス人の事ばかり笑えませんが、こういったBDが原因で、フランス人の日本の歴史に対する誤解が余計深まるのかと思うと、暗澹な気持ちになってしまいます。

そういった事もあって、この漫画も、椅子から転がり落ちないよう、ベットの真ん中に座ってから、かなり覚悟して、読み始めました。

でも、この「Samurai」タイトルは冴えないけれど、中身も、多少、おかしいところはあるけど、まあ、今まで読んだフランス製サムライ漫画に比べると、かなりマトモ。

主人公が飯屋に入って「からすみ」を注文する所など、出てきて、
「おお!、このBDのストーリー担当者は、なかなかの日本通?」
と、思わせたりもします。

又、絵の方も、主人公の姿、形や、背景にも、私は、ぶっ飛んでしまう程の違和感は、感じませんでした。

おまけに、ストーリー、グラフィック、レイアウト、読み心地等々、どれを取っても、まずまずの出来の漫画でした。

第2巻を読んでも、この印象が変わらないといいのですが・・・

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