ドジで不運のサエナイ男を主人公にしたフランスの小説
2007-06-17
「Les tribulations d'Aristide」
著者 : Claude Michelet
出版社 : Nil
ISBN-10 : 2841113434
ISBN-13 : 978-2841113439
表装 : ソフトカバー(13x1x21)135頁
全体評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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ご先祖様が、酔っ払い気味で、訛りのあったため、役所で誤解を受けた結果のKlobe、という苗字を受け継いでしまった、不幸な男、Aristideが、この中編小説の主人公。
このAristideの人生は、不幸の連続。
仕事を見つけたものの、不運と、機転の利かない性格のせいで、次々と首になってしまったAristideは、出版社社長の娘と結婚した兵役時代の友人の口利きで、ゴーストライターの職にありつきます。
ところが、ある日、Aristideは、友人が15年前に没にした、彼の推理小説の原稿が、別の有名作家の著作として、出版されているのを発見。
友人に掛け合っても、全く相手にされないのに、苛立ったAristideは、何とか復讐しようとするのですが・・・
ピエール リシャール主演のドジでついてない、ひたすらサエナイ男を主人公にした、映画を連想してしまった、ホント、哀れで可哀想な、Aristideの人生と綴りながら、出版業界の隠れた一面を垣間見せた作品。
とても読みやすいフランス語で書いてあるのですが、主人公が人生や運や、人々から足蹴にされる様子が、綿々と書かれているので、私にとっては、かなり読むのが辛かった作品です。
この手の描写は、よほどの技量がないと、ブラックユーモアの域まで高める事はできないなぁと、この作品を読んでいて痛感しました。
これは、読む人により評価が分かれる事と、思いますが、私には、この本を読みながら、ピエール リシャール主演の映画を見ている時の様に、数々の不幸を体験する主人公を笑い飛ばす事が出来ませんでした。
作品に出て来る、弁護士のKrazarutika、のキャラクターはとても面白いと、思いました。
彼女のようなとても魅力的なキャラクターが、作品に十分に生かしきれないのにも、とても残念に思われました。
主人公が不幸な過去を回想する部分をもう少し凝縮したものにして、ラストの部分をさらに展開させたら、もっと私好みの作品になったのに・・・
と、私は思いましたが、まあ、人の好みは色々なので、一概には言えないと思います。
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