太めの女の子が主人公のフランス漫画「Les coeurs boudinés 」シリーズ第1巻
2007-06-14
「Les coeurs boudinés : tome 1」
著者 : Krassinsky
出版社 : Dargaud
ISBN-10 : 2205055887
ISBN-13 : 978-2205055887
表装 : ハードカバー(32x1x24)52頁
全体評価 :(4/5)
ストーリー :(4/5)
絵 :(4/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
太めの女の子が主人公の短編漫画が収められている作品集。
『Cinq histoires sucrées-salées de femmes (et d'homme) à croquer...』
(パックン味わうための、女(と男)の甘くて、しょっぱい5つのストーリー)、
という副題の通りの、スパイスの効いた下記の5つの恋愛短編漫画が収録されている作品集です。
「Viking veut, viking prend」
アイスランドにCMのロケに来た折に、アイスランドの女の子をナンパしようと意気込み、夜の街に繰り出した二人のフランス人の男と、太めの陽気なアイスランド人の女の子の話。
「Sexy girt」
「Viking veut, viking prend」の続編。
アイスランド人の女の子達に全然相手にされない、フランス人の軟弱ナンパ野郎は、小手調べのために、カフェにいた、太めの女の子に声をかけたのですが・・・
「Big apple」
太めのために、子供の頃からいじめられ続けてきた、Pomme。
彼女の親友を自称する友達にすら、体重のことをで、馬鹿にされ続けているPommeだったが・・・
「Luigi」
かつて出合ったフランス人女性を探し出そうと、イタリアから、パリに住むPatriciaという名の全ての女性に手紙を送ったLugi。
姉の元に送られ、直ゴミ箱行きになったこの手紙を読んだSylvieは・・・
「Sandy」
甘いものに目のないRosemaryには、時々、夜を共にするNicolasというボーイフレンドがいるが、彼は、恋人とうまく行かなくなって、手持ち無沙汰の時にしか自分と逢おうとしない事にRosemaryは気がつき・・・
どの短編も、人より太めなために、世間の冷たい風にさらされている女の子達が、そんな世間に一矢報ったり、自分なりの幸せを見つける過程を綴ったお話。
それにしても、この漫画のヒロイン達は、みんなおデブちゃんなのですが、なんとセクシーで可愛くて魅力的に描かれている事か!!!
この漫画には、太めの身体を隠すことなく、自分の身体の魅力を十二分に見せる、大胆なファッションに身を包んだ女の子達が登場します。
フランスで、待ちを歩いていると、こういうファッションに身を包んだ太めの女の子に出会う事がありますが、みんなとっても生き生きしていて、ステキ。
ふとっているから、身体を隠した服を着なければならないなんて誰が決めたの?
脇役で登場する、スマートでモデル並みの肢体を持つ女性は、それに比べると、丸太のようで、魅力がないことにも、唖然とさせられます。
とにかく、この漫画を描いた、Krassinsky さんの表現力に、拍手!
人物が魅力的なだけでなく、細部まで手を抜かずに描かれた背景、コマの中の構図も、なかなかセンスが良い上、全体的に読みやすく、漫画化されている作品でした。
男性の読者をターゲットとして作品が多い、BDの中では、女の子の複雑な気持ちを表現した、希少な作品だと思います。
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