フランスのサスペン小説「Au fond de l'oeil du chat」
2007-05-23
「Au fond de l'oeil du chat」
著者 : Serge Quadruppani
出版社 : Mettailé
ISBN-10 : 2864245949
ISBN-13 : 978-2864245940
表装 : ソフトカバー(13x1x19)169頁
全体評価 :(3/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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50になる過ぎた失業中の主人公のMichelは、いつもの様に、東洋のプリミティヴ・アートのブローカーで幼馴染の親友、Paulの元を訪れる。
Paulは、Michelに、20年以上前にヴェトナムで同棲していたVéroniqueという生物学者との間に生まれた息子が今日、初めて、彼に会いに来る、と告げる。
翌日、Michelは、刑事の訪問を受け、Paulが何者かに殺害されたと、告げられる。
警視庁で、尋問を受け、釈放されたMichelは、Paulの恋人、Béatriceから、Paulが、遺言状に彼の名前を載せていた事を耳にする。
Michelは、彼に興味を抱いた女刑事、Fabienneと共に食事をし、意気投合して、一夜を共にするが、彼女のアパートを出たところ、『調査員』に拘束され、彼女のアパートに連れ戻される。
アパートには、ベットに縛り付けられ、気を失ったFabienneと、別の『調査員』がMichelを待ち受けていた。
サスペンス、推理に分類される小説は、かなり読んでいるので、読み初めから、なんとなく、ストーリーが予想できてしまう場合が、かなりあるのですが、この作品は、中盤になるまで、話の行方が全く見えて来ませんでした。
そんな、ワクワクしながら、頁をめくることが出来た、稀な作品です。
主人公のMichelは、とても魅力的な人物。
どこか、人生を諦観しており、シニックなのだけど、人間に対する優しさを失わない、そんな彼の微妙な性格が良く伝わって来ました。
主人公及び、脇役の刑事、Michelの友人などのキャラクター設定及び、その描写が巧みなので、ストーリーにすうっと入って行く事が出来ました。
全体的に、疾走感のある、アクションが多いストーリー。
特に、話の行き所が全然見えてこない、中盤までの、展開が優れていると思いました。
ラストの部分は、それまでに比較すると、少々、パンチに欠けている感が否めませんが、それでも、楽しい一時を過ごす事の出来たフランス製のスリラーでした。





