Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

大人のフランス人に大人気の漫画「Le combat ordinaire」第3巻

「Le combat ordinaire, tome 3 : Ce qui est précieux」

combat 3
  著者    : Manu Larcenet
出版社 : Dargaud
ISBN-10 : 2226167188
ISBN-13 : 978-2226167187
表装 : ハードカバー(24x1x32)64頁
 

全体評価 : (4/5)
ストーリー :     (4/5)
絵        :      (3/5)
フランス語難易度 : (3/5)
読みごこち : (4/5)

* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら


アルツハイマーにかかり、自殺した父親の遺品の整理に、ブルターニュにある実家へ、恋人と共に帰ったMarco。

Marco の母親は、
「父親の大工道具や、がらくたの中から、欲しいものを取って、その他の物を全て燃やしてくれ」
と、Marcoに、頼む。

そして、帰宅するMarcoに、父親の古い写真や、ノートや手紙が入ったダンボールを渡す。

父親の自殺から、立ち直れないMarcoは、父親が残したメモの様な日記を読み、自分が父について殆ど何も知らなかった事に気づき、愕然とした想いを味わう。

3年前から同棲しているMarcoの恋人は、赤ん坊が欲しいと言うが、Marcoは、それを頑なに拒否する。


フランスの大人のBDファンの間で絶大な人気を誇っている「Le combat ordinaire」第3巻。

この第3巻では、

「死んだ夫は、家の隅々に、瞳の奥に今でも生きている、彼を箱の中なんかに閉じ込めておきたくない」

と、故人の遺品を一掃してしまう、母親とは正反対に、父の遺品を手がかりに、父親の姿を追い求めようとするMarcoの姿を中心に物語が展開し、後半は、第1巻のストーリーと連結します。

第2巻を読んだときに受けた、ショックに似た心の揺れは感じませんでしたが、普段は、そんな物存在しないようなフリしてるけど、だれでも、心の底にそっと隠している、そんな人間の心にあるナイーブな部分を刺激するように描かれている漫画です。


アクションや、派手なストーリーを期待している方には、お勧め出来ない作品ですが、シリーズの1、2巻が気に入られた方なら、きっと満足する内容のBDだと思いました。

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