フランス人のエスプリに満ちているユーモアウエスタン漫画「Lincoln」シリーズ第4巻
2007-05-09
Coup de coeur
「Lincoln, tome 4 : Châtiment corporel 」
ストーリー : Olivier Jouvray
作画 : Jérôme Jouvray
着色 : Anne-Claire Jouvray
出版社 : Paquet
ISBN-10 : 2888900637
ISBN-13 : 978-2888900634
表装 : ハードカバー(22x1x30)48頁
5/17 :表紙画像にエラーがあったので、差し替えました。m(_ _)m
全体評価 :(4/5)
ストーリー :(4/5)
絵 :(3/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
ニューヨークの刑事となり、賄賂をがっぷり蓄え、貫禄がついたLincoln。
ここ、数年、神様も悪魔も彼の前に姿を見せないので、平安に汚職に励む日々を送っていたLincolnでしたが、ある日、神様と悪魔が彼の目の前に現れます。
Lincolnの行いに、不服な神様は、Lincolnに、彼がニューヨークから立ち去るよう、お膳立てを整えたと、告げます。
そして、Lincolnは、警官に囲まれ、汚職のカドで逮捕されてしまいます。
裁判でも、彼お得意の皮肉を連発、裁判官も汚職に足を突っ込んでいる事を暴露したため、Lincolnは、禁固200年の刑を受けてしまいます。
そして、そんなLincolnは、狂信的なキリスト教徒で、囚人の人権など全く眼中にない所長のいる、刑務所に拘置されることになったのですが・・・
へへへ。
このLincolnシリーズの2、3巻もとっても良かったけれど、この第4巻も、期待を裏切らない面白さ。
とにかく、このシリーズ、ストーリーがとてもいい。
1〜3巻までの様に、独創的なストーリーに加え、作品のあちこちに宝石のようにちりばめられている、フランス人特有のユーモアが、作品全体を引き立てています。
映画や、テレビドラマで何度も取り上げられている、かつてのアメリカの刑務所での、囚人達の過酷な拘置条件がテーマとなっています。
使い古されたテーマなのですが、適度なユーモアと、独特な語りまわしで、今まで見た映画等とは一味違った味わいの作品に仕上がっています。
特にラストには、フランス人特有のアイロニーが感じられ、「むふふ」と、笑みが自然とこぼれてしまいました。
Lincolnシリーズファンの期待を裏切らない作品だと思います。
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