フィリップ クローデルの処女作
2007-04-29
「Meuse l'oubli」
著者 : Philippe Claudel
出版社 : Folio
ISBN-10 : 2070315037
ISBN-13 : 978-2070315031
表装 : ペーパーバック(11x1x18)160頁
全体評価 :(2/5)
フランス語難易度 :(3/5)
読みごこち :(2/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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最愛の妻、Pauleの死から、立ち直ることの出来ない、主人公の男は、家を離れ、彷徨った末にMeuse川の畔の小さな村に足を止める。
未亡人が経営する下宿に、住まいを定めることにした彼は、毎日、手持つ無沙汰に、村を散策したり、バーで、酒に酔いしれたりしながら、過去の妻の思い出と、幼い頃の幸せとは言いがたい思い出に浸りながら、時を過ごしてゆく。
愛するものの死に直面し、そこから立ち直ることの出来ない、一人の男が、過去に決別をつけるまでの、心の中の様子を描写した、フィリップ クローデルの処女小説。
痛んだ心を抱えた自分をもてあましながら、村に居つき、毎日、無為に時間を過ごす、主人公に対し、なんら詮索の言葉をかけることなしに、気軽に接する村人達。
そんな中で、少しずつ、主人公が、愛する妻の不在を受け入れてゆく様子が語られています。
作品全体を通し、淡々とした調子で、綴られた作品。
「La petite fille de Monsieur Linh 」で、受けたような衝撃とは無縁なタイプの作品でしたが、繊細な表現で、過去を断ち切ることの難しさを静かに語った、センシビリティーに溢れる小説だと思います。
この作品は、Prix de lq Feuille d'or-Radio France Nancy-Lorraine 及び、Prix Erckmann-Chatrian を受賞しています。
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