船乗りを主人公に5つの愛の形を描いた短編集
「Les hommes à terre 」
著者 : Bernard Giraudeau
出版社 : Editions Métailié
ISBN-10 : 2864245825
ISBN-13 : 978-2864245827
表装 : ソフトカバー(13x1x19)179頁
全体評価 :
フランス語難易度 :
読みごこち :
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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遠くへ去ってゆく男、そして、じっと彼らを待つ女、そんな人たちを中心に据えた、5つの違った形の愛を語った作品が収録されている短編集。
「Indochine」
フランス人の映画監督の息子がヴェトナムへロケ撮影へ行くことになった。
父親がかつて、サイゴンで暮らしたことがある事を知っている息子は、父親に、ロケに同行しないかと誘う。その誘いを受けて、かつて自分が生活した、ホーチミンと名を変えたサイゴンを訪問した、老人と息子の話。
「Une histoire simple」
母がブレストの港で出合い、再婚した船乗りに恋した、14歳のLise。
彼女は、遠い国の話が書かれている、義父の手紙と、彼の帰宅を心待ちにしていた。
ある日、母親の留守の機会に、Liseは、義父を誘惑するが・・・
「Billy」
娼婦の人気者で、厳しい海軍の士官の上司ですら、感服させてしまう好男児のビリー。
ブラジルのイグアスの港のバーで、出合った女性は、ビリーを自分の館に招き、思いがけない提案をする。
「Diego l'Angolais」
ポルトガルの港で、ぼんやりと釣り糸を垂らしていた、アンゴラ出身の船乗りDiego。
彼は、恋人や、船乗り生活について語り始める。
「Jeanne」
船乗りと結婚して、ラ・ロッシェルを離れることなく、夫を待ち続けながら、一生を過ごした、老女に対する回想。
「Indochine」以外の4編は、どの作品も、船乗りが主人公。
一つの土地に留まることが出来ない、そんな自由な男達と、彼らに恋した女達の話が語られています。
中には、ちょっと、あからさまな言葉で表現されるエロチックな描写が出て来ることがありますが、作品全体が、エレガントで、洗練された言葉で綴られているため、不潔感がありません。
読み終わった後にキュンと、胸が絞られるそんな短編が、収録されている作品集でした。





