フランス漫画の傑作
2005-10-02
Coup de coeur
「Le Bar du vieux français, édition intégrale」
ストーリー : Denis Lapière
作画 : Stassen
出版社 : Dupuis
ISBNコード : 2800128623
表装 : ハードカバー,112 頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 18/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | .すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
フランスで生まれ、モロッコ人の両親とフランスに住む Leila。
厳しすぎる父と意地悪な兄、彼女をかばう事の出来ない母親に囲まれて、毎日を送っている彼女が、やすらぎを感じられるのはトイレに閉じこもっている時と、夜ベットの中で懐中電灯の明かりで本を読む時だけ。
ある日、この息の詰まりそうな現実から逃げ出すため、 Leilaは、黙って家を離れ、かつて訪れた事のある祖父母が住むモロッコへ向います。
アフリカの小さな村で、妹と二人で暮らしていた孤児の Celestin。
ある日、妹の命を救うため、着の身着のままで、二人は、こっそりと村から逃げ出します。
食べるために、働きながら、幾つもの村をさまよう、Celestin は、いつの日か、ヨーロッパへ行く事を夢見ます。
そんな二人の物語を、砂漠の果てにある、古ぼけたバーの、VIEUX FRANCAISと呼ばれる主人が語ります。
BANDE DESSINEE(フランス漫画)の傑作。
漫画でも、立派な文学作品になりうるという事を証明した様な本。
絵柄は、ちょっとくせがあるけど、決してイヤミにならない、ちょっとポップアートっぽい感じ。
そんな洒落た絵で、二人のティーンエイジャーの自分探しと、ちょっと風変わりな愛の物語が展開されます。
一こま一こまが、一枚の絵の様。風景もとても丁寧に書き込まれています。
どのコマも、額に入れて飾りたくなる程、美しい。
読むところも、普通のBD(フランス漫画)に比べると少ないので、とても読みやすい。
ストーリーも良かったです。洒落た映画を見ている様な感覚を覚えました。
いつまでも、心の片隅に残りそうな話です。
ラストでは、ほろりと涙がこぼれてしまいました。
この作品は、以下の賞を受賞しています。
1992年6月、スイス「Festival de Sieerre」で Canard 賞
1992年9月、オランダ「Festival de Breda」で、最優秀外国作品賞
1992年10月、ベルギー「Festival de Durbuy」で、最優秀フランス語作品賞
1992年10月、フランス、ル・マン「24 heures du Livres」「Prix BD」
1993年1月、フランス、アングレム「Salon d'AngoulEme」で、Alp'Art Coup de Coeur賞、及び、Bloody Mary 賞
ただ、とても重い本なので、航空便でフランスから日本へ取り寄せる場合は、送料が、かなりかかる事を覚悟しておいた方がいいかもしれません。
Denis Lapière原作の作品に関する記事
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://lireenfete.blog27.fc2.com/tb.php/3-4dae99d0




