残酷で美しい南仏が舞台の恋物語
2007-03-06
「L'été」
著者 : René Frégni
出版社 : Folio (Gallimard)
ISBN-10 : 2070339734
ISBN-13 : 978-2070339730
表装 : ペーパーバック(11x18)139頁
全体評価 :
フランス語難易度 :
読みごこち :
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
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南仏で、博打中毒のシェフの友人とレストランを共同経営している主人公Paul は、ある日、海岸で、ノートに何か書き込んでいる一人の美しい女性に一目ぼれしてしまう。 Silvia という名の彼女と会話を交わしたPaul は、彼女を自分のレストランへ招待する。
出会いから2週間後の閉店間際にSilviaは、Paul のレストランに現れ、これから、ピザ工場へ夜勤に行くところと告げる。
文無しの画家の恋人がいるSilviaと、何度か逢瀬を重ねるうちに、Paul の心は、急激に彼女へと傾き始める。一方、Silviaも、Paul に、信頼を抱き、心のうちを打ち明けるようになる。
やがて、Paul のSilviaに、対する想いはつのり、彼は、危険な三角関係へ踏み込んでゆく。
短くて、とても読みやすい本でした。
南仏の太陽と青い海に縁取られた、残酷で美しい愛の物語。
きれの鋭い文章で、Paul が魔性の女Silviaに魅せられ、見も心も彼女に取入られてゆく様子が語られていきます。
悲しいほど美しい、狂気に縁取られた官能的な恋の物語り。
ストーリーは全く違っているのですが、なぜか、この本を読み終わったら私は、ジャン・リュック・ゴダール「気狂いピエロ」や、ジャン=ジャック・ベネックス「ベティー・ブルー」を思い浮かべてしまいました。
あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので書けないのが残念ですが、主人公の心の動きの変化の描写がとてもうまい、と思いました。
純愛ものでない、危険か香りのする残酷な恋愛小説です。
私は、一般的には、恋愛小説が苦手なのですが、この作品は、かなり楽しめました。
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