傑作!人の心を変える力を持つ漫画です。
2006-12-22
今日は、このブログを読んでくださる皆様へのちょっと早めのクリスマスプレゼントとして、とっておきの作品を紹介します。
Coup de coeur

* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
耳鼻咽喉科医である著者が、実際に経験した2つの出来事を元に書いた、浮浪者が主人公の漫画。
不治の病にかかった身寄りのない病人を収容する施設で、冷たいスープを出された事に憤慨して、雪の日に施設を、寝巻き、スリッパのまま逃げ出した浮浪者のモノローグのみで構成された白黒漫画です。
お世辞にも、きれいとは言えない、とても荒いタッチの素朴なタイプの絵。
実際、私も、この本を図書館で見かけ、何回か手に取りましたが、借りる事を躊躇した経験があります。
この著者が書いた、Prix de France Info(ニュース専門のラジオ局フランス・アンフォのジゃーナリストのより選ばれた作品に授与される賞) を獲得した「Bonne santé 」を読んでから、すっかり、Charles Massonファンに、なってしまい、Charles Masson氏が「Bonne santé 」の前に執筆した、高い評価を得ているこの作品を読みたくなり、私はこの漫画を読む事にしました。
Masson氏の作品は、視覚的には、美的とは、かなり離れた所に位置しているため、かなり損をしているような気がします。
だけど、外見は、ぱっとしないけど、良く付き合ってみると、すっごくいい人!
という事があるように、漫画も、ちょっと見だけでは、判断できない凄い作品がありますが、この本もそんな作品の一つです。
この作品を読み終わった後には、読む前は、粗雑という印象を与える絵ですら、この作品の魅力の一つを醸し出しているように思えてきます。
「Bonne santé 」も良かったけれど、私は、個人的には、本作の方がずっと好きです。
シンプルな絵、やさしい単語、単純な構成の文章を使って描かれているにも係わらず、『人間の尊厳』について、これほど饒舌に語った作品に、お目にかかる事はめったにありません。
深く人の心に楔を打ち込む作品です。
読み終わった後、涙が止まりませんでした。
今だかつて、漫画を読んで、これ程、心を動かされた事はありませんでした。
グラフィックという点では、私の趣味からかけ離れた作品ですが、それでも間違いなく、私が今年読んだ漫画のベスト3に入る作品です。
Merci, Monsieur Charles Masson !
巻末についている著者の「あとがき」もとてもいいので、是非忘れずお読みになられる事をお勧めします。
Charles Masson の他の著作に関する記事
「Bonne santé 」
Coup de coeur

「Soupe Froide」
著者 : Charles Masson
出版社 : Casterman
ISBN-10 : 2203396059
ISBN-13 : 978-2203396050
表装 : ソフトカバー(18x2x24)134頁
全体評価 :(5/5)
ストーリー :(5/5)
絵 :(1/5)
フランス語難易度 :(1/5)
読みごこち :(5/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
耳鼻咽喉科医である著者が、実際に経験した2つの出来事を元に書いた、浮浪者が主人公の漫画。
不治の病にかかった身寄りのない病人を収容する施設で、冷たいスープを出された事に憤慨して、雪の日に施設を、寝巻き、スリッパのまま逃げ出した浮浪者のモノローグのみで構成された白黒漫画です。
お世辞にも、きれいとは言えない、とても荒いタッチの素朴なタイプの絵。
実際、私も、この本を図書館で見かけ、何回か手に取りましたが、借りる事を躊躇した経験があります。
この著者が書いた、Prix de France Info(ニュース専門のラジオ局フランス・アンフォのジゃーナリストのより選ばれた作品に授与される賞) を獲得した「Bonne santé 」を読んでから、すっかり、Charles Massonファンに、なってしまい、Charles Masson氏が「Bonne santé 」の前に執筆した、高い評価を得ているこの作品を読みたくなり、私はこの漫画を読む事にしました。
Masson氏の作品は、視覚的には、美的とは、かなり離れた所に位置しているため、かなり損をしているような気がします。
だけど、外見は、ぱっとしないけど、良く付き合ってみると、すっごくいい人!
という事があるように、漫画も、ちょっと見だけでは、判断できない凄い作品がありますが、この本もそんな作品の一つです。
この作品を読み終わった後には、読む前は、粗雑という印象を与える絵ですら、この作品の魅力の一つを醸し出しているように思えてきます。
「Bonne santé 」も良かったけれど、私は、個人的には、本作の方がずっと好きです。
シンプルな絵、やさしい単語、単純な構成の文章を使って描かれているにも係わらず、『人間の尊厳』について、これほど饒舌に語った作品に、お目にかかる事はめったにありません。
深く人の心に楔を打ち込む作品です。
読み終わった後、涙が止まりませんでした。
今だかつて、漫画を読んで、これ程、心を動かされた事はありませんでした。
グラフィックという点では、私の趣味からかけ離れた作品ですが、それでも間違いなく、私が今年読んだ漫画のベスト3に入る作品です。
Merci, Monsieur Charles Masson !
巻末についている著者の「あとがき」もとてもいいので、是非忘れずお読みになられる事をお勧めします。
Charles Masson の他の著作に関する記事
「Bonne santé 」

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