マーク レヴィの処女作「 Et si c'était vrai... 」の続編
2006-12-05
「Vous revoir」
著者 : Marc Levy
出版社 : Robert Laffont
ISBN-10 : 2266148524
ISBN-13 : 978-2266148528
表装 : ペーパーバック(11x2x18) 305頁
全体評価 :(2/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごこち :(4/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
交通事故の後の昏睡状態から目を覚まし、すっかり健康を取り戻し、医者としての忙しい毎日を送るLauren 。
Lauren を安楽死させようとした事実を娘に隠したい、Lauren の母から、
彼女とLaurenの恩師Fernsteinが、安楽死させようとした事実をLauren に知られると、それが彼女の回復の妨げになるので、Laurenの前から姿を消して欲しい
と、頼まれた、Arthurは、一人傷心を癒しに行ったフランス旅行から帰ってきた。
Lauren を忘れようと努力する Arthur。
一方、Arthurの親友Paul は、Arthurに新しい恋人を見つけようと骨を折る。
ところが、皮肉な運命は、ArthurとLauren を又、引き合わせ、二人を奇妙な状況へ導いて行く。
フランスで大ヒットし、アメリカの映画制作会社Dreamworksが、「Just like a heaven」のタイトルで映画化した、マーク レヴィの処女作「 Et si c'était vrai... 」の続編。
「 Et si c'était vrai... 」をあらかじめ読んでいないと、分からないところが出てきて、作品を十二分に楽しむ事が出来ないので、私は、「 Et si c'était vrai... 」を読んでから、この作品を読む事をお勧めします。
相変わらず、抜群の読み心地の作品。
考え事をしながら、ぼおっとして、読んでいても、すらすら読めてしまうこの、文体の軽さは、フランス人作家では珍しいと思います。
英米サスペンスの仏語訳を読んでいると、よくこの手のテンポが良くて読みやすい、文体に出会うことがあるのですが、フランス人作家が書いた作品を読んでいて、この手の軽い文体の作品に出会う事は、あまりありません。
このタイプの軽い文体の人として、頭に浮かんだのは「 L'âme du mal」「」と「 In tenebris」を書いたMaxime Chattam。 彼も、Marc Levy氏と同様、アメリカ生活が長いので、そんなところも関係しているのかもしれません。
さて、内容はというと、私の正直な感想は、
「続編なんて、書かなければ良かったのに・・・」
作中、一部、中々読ませる下りがありましたが、それも、前作の2番煎じ。
それ以外は、まあ、ごく平凡な恋愛小説です。
前作に比べると 作中人物が多いので、全体的に散漫として、だらだらしているという感じがしました。
複数の男女の機敏な心の動きをサンフランシスコの美しい海岸や、レストラン、そして、病院を背景に巧みに演出しているのですが、まあ、文章と一緒で、軽い、軽すぎる、といった印象を受けました。
恋愛小説の苦手な私は、あまり好きになれませんでしたが、フランスでは、かなり売れている本のようなので、まあ、これは好みの問題だと思います。
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