純文学系フランス漫画
2006-10-12
「La Saison des anguilles」
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
フランス、ポワトゥー地方にある、水郷にかこまれた城に住む男爵は、多大な借金を抱えているが、浪費を止められない。
老いにより、頭のねじがゆるみ始めている男爵は、財産を切り売りして得た金で、娼婦に会いに行き、散財する。
男爵と一緒に暮らしている息子のMartinは、父親を恐れており、父親に何も言う事が出来ない。生活苦に苦しんでいる、彼の妻は、男爵が死ぬ前に全ての財産を使い果たしてしまうのではないかと危惧している。
彼らの一人娘Marieと、召使のGinetteの知恵遅れの息子Louisは、そんな大人の様子を冷ややかに見つめている。
いつものように、川へうなぎを釣りに行った Louis は、おしの若い女性に出会う。
とても、詩的な感じがする作品。
文学系の映画が持つ雰囲気を醸し出す漫画です。
いわくのある過去を持つ男爵家が、年をとり頭のねじがゆるみはじめた男爵により、破滅に向かってゆる様子とそれを止める事の出来ない大人達の姿が、純粋な心を持つLouis達の目を通して語られます。
全体的には、とても、暗い、悲劇的な話なのですが、じんわりとした余韻を残すラストにより、少し救われた様な気持ちになりました。
とても読みやすく構成されている漫画。
絵も、フランスの水路に囲まれた城の様子が美しく描かれています。
クラシックなフランス漫画や、アメリカンコミックスの影響から離れている、ちょっとアートっぽい感じのする絵です。
私はこの手の絵が大好きなので、大満足。
私、暗い話は苦手なので、この手の本はあまり好きではありません。
しかしながら、本書は、卓越したストーリーティリングそれに加え絶妙な作画により、言葉にするとこわれてしまう、微妙な余韻をいつまでも心に残してくれます。
ただ、暗いと一言で片付けてしまう事の出来ない、逆らいがたい魅力を持つ作品です。
文学的な香りのする漫画が好きな方には、自信を持ってお勧めできる作品だと思います。
この作品は、1996年のベジエのBDフェスティヴァルで最優秀作品賞
(BD de l’année, Festival de Bézier 1996)
1996年、シャルルロワのBDフェスティヴァルで最優秀作品賞
(Meilleur Album de l’année, Festival de Charleroi 1996)
1997年にインターフェスティヴァル賞(Prix Interfestival 1997 )
を受賞しています。
Denis Lapière原作の他の作品に関する記事
ストーリー : Denis LAPIERE
作画 : Pierre BAILLY
出版社 : Dargaud
ISBN-10 : 2205055992
ISBN-13 : 978-2205055993
表装 : ハードカバー(24x1x32) 84頁
全体評価 :(4/5)
ストーリー :(3/5)
作画 :(3/5)
フランス語難易度 :(1/5)
読みごこち :(5/5)
* 上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい
* この表の見方はこちら
フランス、ポワトゥー地方にある、水郷にかこまれた城に住む男爵は、多大な借金を抱えているが、浪費を止められない。
老いにより、頭のねじがゆるみ始めている男爵は、財産を切り売りして得た金で、娼婦に会いに行き、散財する。
男爵と一緒に暮らしている息子のMartinは、父親を恐れており、父親に何も言う事が出来ない。生活苦に苦しんでいる、彼の妻は、男爵が死ぬ前に全ての財産を使い果たしてしまうのではないかと危惧している。
彼らの一人娘Marieと、召使のGinetteの知恵遅れの息子Louisは、そんな大人の様子を冷ややかに見つめている。
いつものように、川へうなぎを釣りに行った Louis は、おしの若い女性に出会う。
とても、詩的な感じがする作品。
文学系の映画が持つ雰囲気を醸し出す漫画です。
いわくのある過去を持つ男爵家が、年をとり頭のねじがゆるみはじめた男爵により、破滅に向かってゆる様子とそれを止める事の出来ない大人達の姿が、純粋な心を持つLouis達の目を通して語られます。
全体的には、とても、暗い、悲劇的な話なのですが、じんわりとした余韻を残すラストにより、少し救われた様な気持ちになりました。
とても読みやすく構成されている漫画。
絵も、フランスの水路に囲まれた城の様子が美しく描かれています。
クラシックなフランス漫画や、アメリカンコミックスの影響から離れている、ちょっとアートっぽい感じのする絵です。
私はこの手の絵が大好きなので、大満足。
私、暗い話は苦手なので、この手の本はあまり好きではありません。
しかしながら、本書は、卓越したストーリーティリングそれに加え絶妙な作画により、言葉にするとこわれてしまう、微妙な余韻をいつまでも心に残してくれます。
ただ、暗いと一言で片付けてしまう事の出来ない、逆らいがたい魅力を持つ作品です。
文学的な香りのする漫画が好きな方には、自信を持ってお勧めできる作品だと思います。
この作品は、1996年のベジエのBDフェスティヴァルで最優秀作品賞
(BD de l’année, Festival de Bézier 1996)
1996年、シャルルロワのBDフェスティヴァルで最優秀作品賞
(Meilleur Album de l’année, Festival de Charleroi 1996)
1997年にインターフェスティヴァル賞(Prix Interfestival 1997 )
を受賞しています。
Denis Lapière原作の他の作品に関する記事
- 「Le tour de valse」

- 「Le bar du vieux français, édition intégrale」

- 「Luka, tome 1 : C'est toujours une histoire de femme 」

- 「Luka, tome 2 : La peur est la couleur de la mort 」

- 「luna alamaden」

- 「Un peu de fumée bleue...」

(1/5)


