フランスの傑作ホラー スリラー
2006-09-24
「In tenebris」
著者 : Maxime Chattam
出版社 : Pocket
ISBN-10 : 2266138081
ISBN-13 : 978-2266138086
表装 : ペーパーバック(11x18)610頁
| 本の全体評価 | ![]() ![]() ![]() | 楽しめました |
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| フランス語難易度 | ![]() ![]() ![]() | 普通 |
| 読みごごち | ![]() ![]() ![]() ![]() | すらすら読めました |
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(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
このスリラーの主人公は、ニューヨーク市警の若い女刑事Annabel O'Donnel。彼女は、夫が突然、理由不明の失踪し、行方不明になったまま、という、暗い過去を持っている。
ある雪の降る夜、裸の女性が公園を駆け抜けて行くのが目撃された。
公園管理人の通報を受け、現場に駆けつけたAnnabel の同僚は、非番の彼女に被害者の元へ来るよう連絡する。
残虐な拷問を受けた跡が生々しく残る被害者の女性は、生きているもののショック状態で、「私は地獄から来た」とうわごとを繰り返すだけで、それ以上の事を聞きだす事は不可能だった。
警察は、被害者の胃から検出された薬品をもとに、公園の周辺の薬局を捜査する。
ある薬局の主人から、風変わりな男が定期的にこの薬品を買いに来るという情報を聞き出す事に成功したAnnabelは、その男の住いへ赴く。 だが住所の建物には、人の住んでいる様子は見られなかった。
そして、彼女は、薬局の主人の描写にぴったりの男が建物に入って行くのを目撃する。それを「警察官が一生に一度、巡り合うチャンス」と感じたAnnabel は、応援が来るのを待たずに、彼の後を追って建物に入り、すんでの所で、死をまぬがれ、犯人を射殺する。
犯人のアパートからは、彼が、カルト的グループに属しており、一種の儀式の一環として、拷問、殺人を行っていた事が伺われる形跡と、壁に貼られた行方不明者の恐怖におののいた様子を写した67枚写真が見つかった。
行方不明者の捜索を専門としている私立探偵、Joshua Brolin は、Annabel に、接触する。
はじめは、Joshua の事を警戒していたAnnabel だが、彼の練達した捜査能力を評価した彼女は、彼の協力を得ながら捜査を進める事にする。
捜査を進めていくにつれ、二人は、犯人グループの想像を絶するような、おぞましさを目の前に、驚愕する。
「L'âme du mal」で登場したJoshua Brolin が出てくる、ホラースリラー小説です。
「L'âme du mal」も、残酷な描写が出てくるのですが、この作品は、それを遥かに上回っています。
かなり、グロテスクな場面や、残酷な描写、おどおどろしいニューヨークの地下の秘密クラブの様子などが連出します。
小説の冒頭から、「ひぇー」、と、驚愕し、この本を読むのを止めようかと思ったのですが、続きが気になって仕方がなく、止める事ができず、何度も読むのを止めようと思いつつ、ついに最後まで読んでいしまいました。(^^;)
前作同様、作中人物のキャラクター設定および描写がしっかりとしているので、ストーリーに自然と入っていく事が出来ます。
又、話の運び方がとてもうまく、読者の気をそらせないストーリー構成となっているので、悪夢を見るので、止めよう、止めよう・・・と思いつつも、頁をめくる手を休める事が出来ませんでした。
この作家の本は、読み始めたら、途中で止める事ができないので、後で、悪夢にうなされたくないなら、初めから読まない方がいいみたいです。
確か、以前に、
「怖くてもやめられないので、もう、この作家の本は読まない!」
と、決心したつもりが、図書館で、『Maxime Chattam』 の名前を見ると、フラフラと本を手にとって、貸し出しカウンターへ向かってしまう自分がおそろしい・・・
グロテスクなホラースリラーが好きな方には、自信を持ってお勧めできる1冊だと思います。
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