ドイツ軍の占領下にあるフランスの田舎が舞台の漫画(絵がとても素敵)
2006-09-18
「Le Sursis : tome 1」
この表の見方はこちら
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
第2次世界大戦中のドイツ軍の占領下にあるフランスのAveyron地方にあるCambeyracという
小さな村がこの作品の舞台。
村の若者達と一緒に、ドイツに強制労働へ送られる途中逃げ出し、こっそりと村に舞い戻ってきた主人公、Julien は、彼を育てた Angèle 叔母さんの家に身を寄せる。
ところが、Julienが乗っていた汽車は、連合軍の爆撃に遭い、Julienの財布を持っていた男の死体がJulienだと確認され、 Angèle は、Julien の死亡通知を受け取る。
Julienは、ドイツ軍に捕らえられ、強制収容所へ送られた小学校教師の家が無人になっている事に目をつけ、彼の家に隠れ住む事にした。
そして、昼間は、鎧戸の隙間から、村の広場を覗き見し、夜、人が皆寝静まってから、おばさんの家へ向かうのが、Julienの日課となった。 Julienは、恋人関係にあった幼馴染のCécile が、広場にあるカフェで働いているのに気づく。
ノンポリで、チョットいい加減で、ちょっと女好きな主人公Julienの目を通してみた、ドイツ軍占領下のフランスの田舎の村の様子が描かれます。
多分、絵のうまさでは、現在フランスの漫画会では、1位2位を競うのではないか、と思われる Gibrat 氏が、初めて自分で、シナリオを手がけた作品です。
Gibrat 氏はこの後発表した「Le Vol du corbeau」(書評はこちら)で、アングレム漫画フェスティヴァルで最優秀作画賞を受賞しています。
この漫画家は、人物、背景の描き方、色使い、絵の構成・・・が、とにかく卓出してうまい!
漫画の一こまにしておくのは、もったいない!
1枚の水彩画として、飾っておきたい!
と思わずため息がもれてしまう程繊細で優美な絵がページいっぱいに広がります。
ただ、ヒロインの顔がいつも同じなのはどうして???
と、ちょっと気になりました。
巻頭に乗っている作品制作ノートの中で著者は、
「同じ女性を描くのを避けるため、私が心動かされるタイプの女性の写真を元に、何度か試し描きしてみたのだけれど、どういうわけか、同じ顔になってしまう。セシルもそのいい例で、何度も描き直したのだけど・・・」
と、書いていましたヨ。
ただ、絵、コマわりの仕方は、文句のつけようがないほど、良く出来ているのですが、説明的なテキストが多すぎるのが気にかかりました。
私は、絵が十分に饒舌なので、こんなに細々と説明は必要ないと、私は思いました。
読者の理解力をもっと信用して、会話や、ト書きをもっと吟味して密度の濃いものにすれば、読み心地および、作品のレベルがもっと上がったのに残念!
と、日本の漫画を読みつけている私は思いました。
ストーリーは、これは上巻、導入部分なので、まだ良く判断する事はできませんが、ドイツ軍占領下にあるフランスの村の様子が淡々と綴られています。
第1巻を読んだ限りでは、まあ、今まで、映画、小説等で語りつくされたテーマに、特に目新しい所が見当たらない平凡なストーリーです。
下巻で、思わぬ展開を見せてくれる事を期待したいと思います。
Jean-Pierre Gibrat の他の作品に関する記事
著者 : Jean-Pierre Gibrat
出版社 : Dupuis
ISBN-10 : 2800128704
ISBN-13 : 978-2800128702
表装 : ハードカバー(23x1x32)56頁
本の全体評価 :(4/5)
ストーリー :(2/5)
絵 :(5/5)
フランス語難易度 :(2/5)
読みごごち :(2/5)
この表の見方はこちら
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
第2次世界大戦中のドイツ軍の占領下にあるフランスのAveyron地方にあるCambeyracという
小さな村がこの作品の舞台。
村の若者達と一緒に、ドイツに強制労働へ送られる途中逃げ出し、こっそりと村に舞い戻ってきた主人公、Julien は、彼を育てた Angèle 叔母さんの家に身を寄せる。
ところが、Julienが乗っていた汽車は、連合軍の爆撃に遭い、Julienの財布を持っていた男の死体がJulienだと確認され、 Angèle は、Julien の死亡通知を受け取る。
Julienは、ドイツ軍に捕らえられ、強制収容所へ送られた小学校教師の家が無人になっている事に目をつけ、彼の家に隠れ住む事にした。
そして、昼間は、鎧戸の隙間から、村の広場を覗き見し、夜、人が皆寝静まってから、おばさんの家へ向かうのが、Julienの日課となった。 Julienは、恋人関係にあった幼馴染のCécile が、広場にあるカフェで働いているのに気づく。
ノンポリで、チョットいい加減で、ちょっと女好きな主人公Julienの目を通してみた、ドイツ軍占領下のフランスの田舎の村の様子が描かれます。
多分、絵のうまさでは、現在フランスの漫画会では、1位2位を競うのではないか、と思われる Gibrat 氏が、初めて自分で、シナリオを手がけた作品です。
Gibrat 氏はこの後発表した「Le Vol du corbeau」(書評はこちら)で、アングレム漫画フェスティヴァルで最優秀作画賞を受賞しています。
この漫画家は、人物、背景の描き方、色使い、絵の構成・・・が、とにかく卓出してうまい!
漫画の一こまにしておくのは、もったいない!
1枚の水彩画として、飾っておきたい!
と思わずため息がもれてしまう程繊細で優美な絵がページいっぱいに広がります。
ただ、ヒロインの顔がいつも同じなのはどうして???
と、ちょっと気になりました。
巻頭に乗っている作品制作ノートの中で著者は、
「同じ女性を描くのを避けるため、私が心動かされるタイプの女性の写真を元に、何度か試し描きしてみたのだけれど、どういうわけか、同じ顔になってしまう。セシルもそのいい例で、何度も描き直したのだけど・・・」
と、書いていましたヨ。
ただ、絵、コマわりの仕方は、文句のつけようがないほど、良く出来ているのですが、説明的なテキストが多すぎるのが気にかかりました。
私は、絵が十分に饒舌なので、こんなに細々と説明は必要ないと、私は思いました。
読者の理解力をもっと信用して、会話や、ト書きをもっと吟味して密度の濃いものにすれば、読み心地および、作品のレベルがもっと上がったのに残念!
と、日本の漫画を読みつけている私は思いました。
ストーリーは、これは上巻、導入部分なので、まだ良く判断する事はできませんが、ドイツ軍占領下にあるフランスの村の様子が淡々と綴られています。
第1巻を読んだ限りでは、まあ、今まで、映画、小説等で語りつくされたテーマに、特に目新しい所が見当たらない平凡なストーリーです。
下巻で、思わぬ展開を見せてくれる事を期待したいと思います。
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