カルトの恐ろしさを訴えたフランス漫画
2006-08-21
「Dans la Secte」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
広告代理店に勤める独身のキャリアウーマンのMarionは、友人のRaphaël の進めで、サイエントロジーの講習会に参加し、無料性格テスト を受けます。 そして、それから、自己啓発のためと、自分から進んで高価な授業料を払いサイエントロジーの講習を受け、どんどんこの宗教に、はまり込んで行きます。
挙句の果てに、彼女は勤めを辞め、デンマークの本部へ研修に行き、サイエントロジーの幹部になりますが、奴隷のような生活に耐えられず、デンマークから無賃乗車をして、フランスまで、帰ります。
フランスに帰り、普通の生活に戻ってから、過去の様子を振り返った、Marionは、サイエントロジーを『詐欺罪」で裁判で訴える事を決意します。
そんな Marion 様子を描いた、白黒と青の3色のみで書かれたBD。
子供向け又はギャグ漫画に出てくるようなイラスト風な可愛い絵で、シリアスな問題を扱った漫画です。
繊細とは言いがたいけど、センスのいい、シンプルタッチの絵で、Marion が過ごした、この悪夢のような数年間の様子が語られます。
社会的な地位があって、分別もある一人の女性が、新興宗教によりマインドコントロールを受け、普通なら絶対に拒否するような、まるで囚人か捕虜のような待遇を、ごく当たり前の義務として受け入れていく様子、それと、カルト系の新興宗教が、どんな手口を使って、人の心の中に入り込み、人を操ってゆくのかが具体的な例を踏まえて書かれています。
この手の新興宗教にはまってしまった場合、抜け出すのが難しい、という話を常々聞いているので、私は、Marion が、サイエントロジーを抜け出す決心をした、その経緯についての描写があっさりしすぎ、もっと突っ込んで取り上げてもらいたかったなぁ・・・
という不満が残りました。
全体的に、問題の重要さに比べると、この漫画は、ちょっと、あっさりしすぎ、の感じがしないでもないけれど、あくが少なくて、簡単に読めるので、カルトの持つ恐ろしさを、多くの人に伝えるのに役立つ作品だと思います。
このBDの制作に協力した、カルトの被害者を援助する非営利団体、
l’ADFI(l’Association de Défense de la Famille et de l’Individu.)の会長、Catherine Picard がこの作品の前書きを執筆しています。
ストーリー : Pierre Henri
作画 : Louis Alloing
出版社 : La boîte à bulles
ISBN-10 : 2849530093
ISBN-13 : 978-2849530092
表装 : ソフトカバー(24x1x30)89頁
| 本の内容 | ☆☆ | 13/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しい |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
広告代理店に勤める独身のキャリアウーマンのMarionは、友人のRaphaël の進めで、サイエントロジーの講習会に参加し、無料性格テスト を受けます。 そして、それから、自己啓発のためと、自分から進んで高価な授業料を払いサイエントロジーの講習を受け、どんどんこの宗教に、はまり込んで行きます。
挙句の果てに、彼女は勤めを辞め、デンマークの本部へ研修に行き、サイエントロジーの幹部になりますが、奴隷のような生活に耐えられず、デンマークから無賃乗車をして、フランスまで、帰ります。
フランスに帰り、普通の生活に戻ってから、過去の様子を振り返った、Marionは、サイエントロジーを『詐欺罪」で裁判で訴える事を決意します。
そんな Marion 様子を描いた、白黒と青の3色のみで書かれたBD。
子供向け又はギャグ漫画に出てくるようなイラスト風な可愛い絵で、シリアスな問題を扱った漫画です。
繊細とは言いがたいけど、センスのいい、シンプルタッチの絵で、Marion が過ごした、この悪夢のような数年間の様子が語られます。
社会的な地位があって、分別もある一人の女性が、新興宗教によりマインドコントロールを受け、普通なら絶対に拒否するような、まるで囚人か捕虜のような待遇を、ごく当たり前の義務として受け入れていく様子、それと、カルト系の新興宗教が、どんな手口を使って、人の心の中に入り込み、人を操ってゆくのかが具体的な例を踏まえて書かれています。
この手の新興宗教にはまってしまった場合、抜け出すのが難しい、という話を常々聞いているので、私は、Marion が、サイエントロジーを抜け出す決心をした、その経緯についての描写があっさりしすぎ、もっと突っ込んで取り上げてもらいたかったなぁ・・・
という不満が残りました。
全体的に、問題の重要さに比べると、この漫画は、ちょっと、あっさりしすぎ、の感じがしないでもないけれど、あくが少なくて、簡単に読めるので、カルトの持つ恐ろしさを、多くの人に伝えるのに役立つ作品だと思います。
このBDの制作に協力した、カルトの被害者を援助する非営利団体、
l’ADFI(l’Association de Défense de la Famille et de l’Individu.)の会長、Catherine Picard がこの作品の前書きを執筆しています。
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