現実の国際政治紛争をテーマとしたSF漫画「Sillage」第5巻
2006-08-13
Coup de coeur
「Sillage, tome 5」
ストーリー : Jean-David Morvan
作画 : Philippe Buchet
出版社 : Delcourt
ISBN-10 : 2840557487
ISBN-13 : 978-2840557487
表装 : ハードカバー(24 x1x32)47頁
| 本の内容 | ☆☆☆ | 16/20 |
| フランス語難易度 | # | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Navisが発見された時に、彼女と一緒にSillageに運び込まれた地球の遺物をもとに、人類の生活をテーマにした博物館が、Sillageで開館された。その開館を記念する式典の最中に、Ftoross人のテロリストがカメラの前で自爆する。
悲惨な状況の中、生きることを強いられているFtoross人達は、自分達の置かれている状況をSillageの人々に知らせ、生活条件の改善を図るため、人類の最後の生き残りのナヴィを人質に取ることを計画する。
Ftoross人の居住地域に入り込んだナヴィは、Ftoross人達が、テロに走らなければならない程、悲惨な生活している事を知り、ショックを受け、何とかして、Ftoross人たちを助けたいと思ったのだが・・・
第4巻の様に、スピーディーで、アクションが多い上、なかなか素敵な絵。おまけに、読みやすく漫画化されています。
SFという形を借りて、抑圧された人民と、自爆テロという、多様な面から考察するのが必要な、複雑な現在の国際政治状況を告発した作品。
よほど注意して書かないと、あちらこちらから批判の集中砲火を受ける事になる、このテーマを、ティーンエイジャーをターゲットにした漫画で語ろうとしたその勇気に感服しました。
血を血で洗うことは出来ない。
そんな事は、誰もがわかっているけれど、自分を犠牲にしてでも、何かをせずにはいられない。
そんな抑圧された人たちの叫びが聞こえてくるようでした。
関連記事
- 「Sillage, tome 1: A feu et à cendres」
- 「Sillage, tome 2: Collection privée」
- 「Sillage, tome 3: Engrenage」

- 「Sillage, tome 4: Le signe des Démons」
- 「Sillage, tome 6: Artifices」
- 「Sillage, tome 7 : Q.H.I」
- 「Sillage, tome 8 : Nature Humaine」
- 「Sillage, tome 9 : Infiltrations」
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