Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

現実の国際政治紛争をテーマとしたSF漫画「Sillage」第5巻

Coup de coeur

Sillage, tome 5」

sillage 5
  ストーリー : Jean-David Morvan
 作画 : Philippe Buchet
出版社 : Delcourt
ISBN-10 : 2840557487
ISBN-13 : 978-2840557487
表装 : ハードカバー(24 x1x32)47頁



 の内容☆☆☆16/20
 フランス語難易度易しめ
 読みごごち♪♪♪ すらすら読めました

(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)



Navisが発見された時に、彼女と一緒にSillageに運び込まれた地球の遺物をもとに、人類の生活をテーマにした博物館が、Sillageで開館された。その開館を記念する式典の最中に、Ftoross人のテロリストがカメラの前で自爆する。

悲惨な状況の中、生きることを強いられているFtoross人達は、自分達の置かれている状況をSillageの人々に知らせ、生活条件の改善を図るため、人類の最後の生き残りのナヴィを人質に取ることを計画する。

Ftoross人の居住地域に入り込んだナヴィは、Ftoross人達が、テロに走らなければならない程、悲惨な生活している事を知り、ショックを受け、何とかして、Ftoross人たちを助けたいと思ったのだが・・・


第4巻の様に、スピーディーで、アクションが多い上、なかなか素敵な絵。おまけに、読みやすく漫画化されています。

SFという形を借りて、抑圧された人民と、自爆テロという、多様な面から考察するのが必要な、複雑な現在の国際政治状況を告発した作品。
よほど注意して書かないと、あちらこちらから批判の集中砲火を受ける事になる、このテーマを、ティーンエイジャーをターゲットにした漫画で語ろうとしたその勇気に感服しました。  

血を血で洗うことは出来ない。

そんな事は、誰もがわかっているけれど、自分を犠牲にしてでも、何かをせずにはいられない。

そんな抑圧された人たちの叫びが聞こえてくるようでした。

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