現在人気上昇中のフランス人作家によるスリラー小説
2006-08-05
「L'âme du mal」
著者 : Maxime Chattam
出版社 : Pocket
ISBN-10 : 2266127039
ISBN-13 : 978-2266127035
表装 : ペーパーバック(11x2x18)514頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
アメリカのポートランドで、 若い女性の連続惨殺事件が起こる。 最後に発見された被害者の胃の中の残存物をきっかけに、Joshua Brolin は、犯人、Leland Beaumont の住まいを突き止め、犯人を射殺し、犯人に拉致されていたJulietteを救い出す。
それから1年後、1年前の事件のショックから、まだ完全に立ち直っていないJulietteは、Brolin に、精神的な助けを求め、電話をかける。
そして、その後、1年前、Leland Beaumont が起こした連続惨殺事件と同じ手口で殺された女性の死体が見つかる。
Juliette は、この事件が自分と無関係だと、割り切る事が出来ない。 Juliette と Joshua は、犯人が警察へ送りつけてきた手紙により、殺人がダンテの「神曲」にインスピレーションを得て、犯されている事に気づく。
そして、捜査を進めていくにつれ、死んだはずのLeland Beaumont が生き返ったとしか思えない事実が、次々と現れ、Joshua 及び、警察関係者は、困惑する。
Maxime Chattam氏は、フランス生まれのフランス人ですが、アメリカ生活が長いせいか、この小説は、アメリカの推理小説の香りが高い作品となっています。
フランス作家だと知らないで読んだら、絶対アメリカ作家だと誤解しそうな、とてもスピーディーで読みやすい作品でした。
ただ単なる、犯人探しに留まらず、鑑識、犯罪精神分析、法医学等を利用して、どの様に捜査が進められて行くのかが、スリリングに書かれているので、楽しみながら、犯罪科学捜査への知識を深める事も出来ます。
又、登場する人物の性格描写がしっかりとしており、リアリティーがあるので、自然に、ストーリーへ入っていく事が出来ました。
ストーリーが展開するにつれ、後から、後から、新しい事実が現れて、読者を玩びます。
後半の部分は、「えー、いくら、ショックを受けたからって、どうして、そんな事するのぉ、危ないじゃん、怖いから止めて」
と、叫びたくなりました。
中々、良く出来たスリラーなのですが、作中に少々、残酷なシーンが出て来ます。
その手の描写がとても苦手な私には、少々、きつい所がありました。
でも、読み出したら途中で本を投げ出すことの出来ない、読者を虜にしてしまう、テンポのいいストーリー構成となっているので、なんとか、読みきることが出来ましたが、その手の描写が苦手な方は、避けた方がいい作品かもしれません。
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