イスラム原理に身を投じたマグレブ系仏人が主人公のLe Décalogue 第2巻
2006-06-13
「Le Décalogue, Tome 2 - La fatwa」
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Aline は、マグレブ系のフランス人女性舞踏家。彼女は、Orient-Expressが停車するヨーロッパの駅で、ダンス公演をする「Opération Train-Danse」というイヴェントに参加している。
Aline の恋人Merwanは、イスラム原理主義者のグループの一員。女性は、家でおとなしくしているべき、というイスラム原理主義者たちの考えを信じ込んでいるMerwanには、恋人がダンス公演に参加する事が耐えられない。
彼女がパリの東駅で公演を終えたとき、彼らは仲たがいする。
Aline が乗り込むOrient-Expressへ、彼女の後をつけて乗り込んだMerwanは、列車に、作家のHaild Rizaが乗車していることに気づく。Haild Rizaは、イスラム教を侮蔑する書物を書いたかどで、イスラム原理主義者達から、fatwa という、死の宣告を受けており、彼の首には、2百万ドルの賞金がかけられていた。
Le Décalogue というのは、十戒の意味。この作品のテーマとなる「Le Décalogue」は、モーゼの「十戒」ではなく、モハメットの最後の意思を伝えており、現在の文明を根本から覆す危険性を持つものだそう。
この「Le Décalogue」の謎に迫った書物「Nahik」を手に入れた人々の数奇な人生を語った、お話を10個集めた「Le Décalogue」シリーズの第2巻目です。
「Le Décalogue」シリーズについては、「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
今回の主人公は、イスラム原理主義運動に加担する、マグレブ系のフランス人。
フランス社会から疎外され、イスラム原理主義活動にしか、自己表現の場を見出されなかった人々たちの叫び、と同時に、イスラム原理主義指導者達が、実は真実を追究する聖とはかけ離れた存在で、宗教を利用しているのに過ぎない、そんな様子が語られている作品です。
テーマの重さに比べると、いささか、あっさり目の感じがするストーリーですが、こじんまりと良くまとまっている作品だと思いました。
又、第1巻同様、BDを読みつけていない私にも、とても読みやすいよう、漫画化されていました。
相変わらず「Nahik」の中身には、ほとんど触れられていないので、何が書かれているのか気になって仕方がありませんでした。
今度はどんなお話になるのやら、第3巻が読みたくなりました。
関連記事
ストーリー : Frank GIROUD
作画 : Giulio De VIta
着色 : Faucon, Patricia
出版社 : Glenat
ISBN-10 : 2723431290
ISBN-13 : 978-2723431293
表装 : ハードカバー(24x1x30)54頁
| 本の内容 | ☆☆ | 14/20 |
| フランス語難易度 | ♯ | 易しめ |
| 読みごごち | ♪♪♪ | すらすら読めました |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Aline は、マグレブ系のフランス人女性舞踏家。彼女は、Orient-Expressが停車するヨーロッパの駅で、ダンス公演をする「Opération Train-Danse」というイヴェントに参加している。
Aline の恋人Merwanは、イスラム原理主義者のグループの一員。女性は、家でおとなしくしているべき、というイスラム原理主義者たちの考えを信じ込んでいるMerwanには、恋人がダンス公演に参加する事が耐えられない。
彼女がパリの東駅で公演を終えたとき、彼らは仲たがいする。
Aline が乗り込むOrient-Expressへ、彼女の後をつけて乗り込んだMerwanは、列車に、作家のHaild Rizaが乗車していることに気づく。Haild Rizaは、イスラム教を侮蔑する書物を書いたかどで、イスラム原理主義者達から、fatwa という、死の宣告を受けており、彼の首には、2百万ドルの賞金がかけられていた。
Le Décalogue というのは、十戒の意味。この作品のテーマとなる「Le Décalogue」は、モーゼの「十戒」ではなく、モハメットの最後の意思を伝えており、現在の文明を根本から覆す危険性を持つものだそう。
この「Le Décalogue」の謎に迫った書物「Nahik」を手に入れた人々の数奇な人生を語った、お話を10個集めた「Le Décalogue」シリーズの第2巻目です。
「Le Décalogue」シリーズについては、「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」の記事をご参照下さい。
今回の主人公は、イスラム原理主義運動に加担する、マグレブ系のフランス人。
フランス社会から疎外され、イスラム原理主義活動にしか、自己表現の場を見出されなかった人々たちの叫び、と同時に、イスラム原理主義指導者達が、実は真実を追究する聖とはかけ離れた存在で、宗教を利用しているのに過ぎない、そんな様子が語られている作品です。
テーマの重さに比べると、いささか、あっさり目の感じがするストーリーですが、こじんまりと良くまとまっている作品だと思いました。
又、第1巻同様、BDを読みつけていない私にも、とても読みやすいよう、漫画化されていました。
相変わらず「Nahik」の中身には、ほとんど触れられていないので、何が書かれているのか気になって仕方がありませんでした。
今度はどんなお話になるのやら、第3巻が読みたくなりました。
関連記事
- 「Le Décalogue, Tome 1 - LE MANUSCRIT」

- 「Le Décalogue, Tome 2 - La fatwa」

- 「Le Décalogue, Tome 3 - Le météore」
- 「Le Décalogue, Tome 4 - Le serment」

- 「Le Décalogue, Tome 5 - Le vengeur」
- 「Le Décalogue, Tome 6 - L'échange」
- 「Le Décalogue, Tome 7 - Les conjurés」
- 「Le Décalogue, Tome 8 - Nahik」
- 「Le Décalogue, Tome 9 - Le papyrus de Kom-Ombo」
- 「Le Décalogue, tome 10 - La dernière sourate」
- 「Le Décalogue, Tome 11 - Le XIe Commandement 」
copyright © Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド all rights reserved.


