Lire en FETE - フランス語の本の読書ガイド

フランスの現代作家の小説、BD(フランス漫画)を中心に、私が読んだフランス語の本を紹介

本作より楽しめた「ダヴィンチ・コード」のパスティッシュ小説


gay vinci
   「Gay Vinci Code」
 著者 : Pascal Fioretto
出版社 : Chiflet & Cie
ISBN-10 : 2351640098
ISBN-13 : 978-2351640098
表装 : ソフトカバー(14x2x22)210頁



 本の内容☆☆☆16/20
 フランス語難易度##普通
 読みごごち♪♪♪ すらすら読めました

(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)



ホモセクシュエル伝統・美術博物館の学芸員、Gédéon de Vaugoubert は、死ぬ前に、自分の息子のように可愛がっている、レズビアンの友人達の息子、Cédricの携帯電話へ、

L v'1 2 ce Kc l'orEr IzTrik. L'tps Prec. D9075. Milbiz. GV. PS : Apl JCG.

と、不可解なメッセージを送る。(このメッセージの解読は追記します。興味のある方は、『続きを読む』をクリック)

メッセージを読んだCédricは、現在講演のため、パリに来ている、アメリカの大学で教鞭を取る著名なイコン研究学者のCharlus Glandonへ、援助を求める。
Cédricの携帯電話に残された、メッセージを解読した彼らは、Gédéon de Vaugoubert が、ホモセクシュエル伝統・美術博物館の売店で、奇妙な格好で、死んでいるのを発見する。

タイトルが示すように、この本は、あの「ダヴィンチ・コード」をパリのゲイの世界に置き換えたパスティッシュ作品。

レズビアンの母親達に育てられ、18歳の誕生パーティーで自分がストレートであると、カミングアウトしてから、両親と仲たがいしているCédric、

著名な学者で、ホモセクシュアルであるのを世間に隠しているCharlus Glandon、

そして、「師」の命を受け、ヴァチカンが躍起になって隠そうとしている、秘密「le secret du Grand Piquet」を探ろうとあちこち駆け回る、元ディスコのこわもてガードマンから、drag-queen (美しく着飾った女装のゲイ)に転身した身長2メートル50の、Guazzinella、

等などの、「ダヴィンチ・コード」を連想させる、一癖も二癖もある人々が、パリのゲイ・スポットを舞台に繰り広げる、ユーモアサスペンス小説。

キリストに子孫がいたと書いた「ダヴィンチ・コード」にヴァチカンが憤慨してみせるのは、本当の秘密「le secret du Grand Piquet」を知られないためのカモフラージュだった!!

その「le secret du Grand Piquet」の秘密とは???


この作品は、サスペンスとか、謎解きと、ストーリー、プロットなどよりも、第1に、「ダヴィンチ・コード」をおちょくりながら笑いを取ることを第一に考えて書かれているような印象を受けました。
ですから、純粋なサスペンスファン、「ダヴィンチ・コード」の熱烈なファンには、あまりお勧めできる作品ではありません。

だけど、この小説にでてくる謎解きは、ダヴィンチ・コードも真っ青な、こじつけにつぐ、こじつけなので、「ダヴィンチ・コード」を読んで、

良く出来ているけれど、歴史的事実を切り貼りして、適当にこじつけただけ、小説としてはおもしろいけれど、これは鵜呑みにするのはちょっと・・・

と思った人は、多分、ひざを叩いて笑えるのではないかと思います。

「ダヴィンチ・コード」を読んだ人、フランスのマスカルチャーに通じている人なら、ゲラゲラ笑えるギャグが満載。

ちょっと笑いのパンチが足りないような気がしましたが、私にとっては、「ダヴィンチ・コード」より、楽しめた作品でした。
興味のある方は、著者のブログ : http://gay-vinci-code.blogspot.com/
もご参考下さい。 L v'1 2 ce Kc l'orEr IzTrik. L'tps Prec. D9075. Milbiz. GV. PS : Apl JCG.

作品中の説明によるとこのメッセージは、 SMS表記法と呼ばれている、携帯電話で若者が良く使う、流行のフランス語の表記法で書かれているそう。(フランスでは、i-modeより、SMSが主流です)

解読すると、
Elle vient de s'en aller(se casser), l'horreur hystérique. Le temps presse. D9075. Avec toutes mes affectueuses pensées(mille bizous). Cédéon de Vaugouvert. Post-Scriptum : Appelle Charlus Gladon.

「D9075」が何を意味するのか、これを明かすと、作品を読む楽しみが半減してしまうので、知りたい方は、作品をお読み下さい。

 | HOME | 

文字サイズの変更

INDEX

全記事表示

著者名索引

カテゴリー 別索引

お勧めのフランス語の本

多読向きのフランス語の本


Lemon.fr へメッセージを送る


プロフィール

lemon.fr

Author:lemon.fr
日本語の本が入手しづらい環境にありながら、活字中毒症から抜け出す事が出来ないため、フランス語の本を読んでいます。
Lemon.frのもっと詳しいプロフィールを見る


私が実際読んでみて感じたままに、独断と偏見で評価しています。
もし、あなたの評価と違ったらごめんなさい。m(_ _)m


このブログはリンクフリーです。事前に承諾をとらなくて結構です。 
でも、「リンクしたよん」と言って頂けると、とっても嬉しいので、お暇がありましたらご連絡下さい。

本ブログでは、コメント、TBは受け付けておりません。ご意見は、こちらから、お願いします 

本ブログの記事を、引用、転記する場合には、引用元を必ず明記下さるようお願いします。

star



ブログ内検索

ソーシャルブックマーカー


SEO対策

リンク

このブログをリンクに追加する

お勧めのフランス語の本

私のお気に入りフランス映画

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カテゴリー

月別アーカイブ

05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  08  06 

青空文庫新着(本棚)

今日のレシピ

ホームページ アフィリエイト レンタルサーバーFC2ブログ 専門学校

Template by たけやん