フランスで大人気のAdamsberg警視の隠れた過去を語った推理小説
2006-06-04
「Sous les vents de Neptune」
著者 : Fred Vargas
出版社 : Viviane Hamy
ISBN-10 : 2878581903
ISBN-13 : 978-2878581904
表装 : ソフトカバー 420頁
| 本の内容 | ☆☆ | 12/20 |
| フランス語難易度 | ## | 普通 |
| 読みごごち | ♪ | しんどかったです |
(上記評価は、個人的な物なので、あくまでも目安としてご参考下さい)
Adamsberg 警視とその部下は、カナダへ、ADN捜査の研修へ行く準備を進めていた。
そんな折り、Adamsberg 警視は、新聞で、3つの錐の様な凶器により、腹部を刺された若い女性の死体が発見されたという記事読み、過去の忘れられない、事件を思い出す。
なぜなら、この事件は、30年程前、彼の兄、Raphaelに、嫌疑がかかった殺人事件と犯行の手口がひどく、似通っていたからだ。
Raphaelの無実を信じた Adamsberg の嘘の証言により、Raphaelは、有罪になるのは免れたが、真犯人が見つからなかった事から、Raphaelは、心に傷を受け、家を出たまま、音信不通になっていた。
読み終えた感想は、「悪くない」。
でも、エンジンがかかるのが遅く、初めは何度も読むのを止めようかと思いました。
「何をこんなどうでもいい事、ぐちゃぐちゃ言っているのぉ」
と焦らされていましたが、後になって、その、「どうでも良い様な事」が、重要ポイントになって来るので、ちゃんと、飛ばさないで読んでね。
でも、200ページ目ぐらいから、どんどんスピードアップ、
「いやあ、快適、快適」
という気分になってきました。
いつものVargasの作品の様に、脇役のキャラクターが光っています。
今回も、おばあちゃんハッカーの Josette。
鈍重に見せかけているが、実は、かみそりの様に切れるし、決断力、実行力抜群のデブの Retancourt 女警部がすごく素敵。
フランスにファンの多い Adamsberg 警視 が主役の推理小説ですが、今回は、いつもと違って、Adamsberg 警視は、とても旗色が悪い。
その代り、Adamsberg 警視の部下が大活躍。
有能な上司の部下は、有能といういい見本の様な作品でした。
でも、私としては、ラストには、ちょっと不満。
もうちょっとキメて欲しかった様な気がします。
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